Windows 98 のサポートは終了か延長か
以前から案内されていたように、Windows 98 のサポートが1月16日をもって終了し、セキュリティーホールが発見されてもパッチのリリースはされなくなります。Windows 98 を利用している人は、インターネットに接続するのをあきらめるか、Windows 2000 や XP にアップグレードする必要がありました。アップグレードといっても、5年前の機種で XP がさくさく動くわけはないので、PC をまるごと買い換えるケースがほとんどでしょう。しかし、パソコンも家電と同じ感覚で捉えているユーザは多く、「まだ壊れていないし、多少遅いしフリーズもするけど、使えるのだから買い換えるのはもったいない」というユーザも私の周囲にも多いです。一説によれば、インターネットにアクセスしている Windows パソコンの 25% は Windows 98 なのだとか。
そんな状況で中、今朝、日経ITPro が「延長サポート終了で対策が急務Windows98」という記事を、CNET は「米マイクロソフト、Windows 98最後のサポートはCDで提供」という記事を出しています。今週末でサポートが打ち切られる Windows 98 のユーザに、セキュリティ上の注意を促す記事になっていると思います。
ところが、Microsoft が急遽Windows Windows 98のサポートを2006年6月30日まで延長するというニュースが飛び込んできました。日本のマイクロソフトからは公式なアナウンスはまだないようですが、これが本当であれば、Windows 98 ユーザは当面のセキュリティ上のリスクを回避する手段が与えられることになります。延長が正式決定されれば、「Windows デスクトップ製品のライフサイクル – ライフサイクル サポートおよび入手可能期間のガイドラインのページが更新されると思います。
企業などでも Windows 98 や Me が残っているところも多いでしょう。胸をなで下ろしているシステム管理者も結構いるのではないでしょうか。しかし、逆に頭を抱えているソフトベンダー、システムベンダーの方もいるかもしれません。MS がサポートを打ち切るタイミングで、ソフトウェアの Win98 サポートを打ち切ろうと考えていたところも多いようです。不安定な Windows 9x/ Me のサポートは本当に大変ですから、これで解放されると喜んでいた人にはショックなできごとですね。
1月16日追記
正式にサポート期間延長が決まったようです。
- マイクロソフト、Windows 98/Meのサポートを2006年6月30日まで延長 [INTERNET Watch]
- 米マイクロソフト、Windows 98などを2006年6月末までサポートへ [CNET Japan]
- マイクロソフトがWindows98/Meのサポート期間を延長、2006年6月末まで [日経 ITPro]
- Microsoft からの正式アナウンス
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