NIC二枚差しのマシンでNetBIOSのエラー
Windows 2000 サーバで以下のようなイベントログが大量に出て、イベントログ自体が肥大化してエラーを吐くという事態に陥っていました。
NIC 二枚差しの Windows 2000 サーバが2台あり、どちらのネットワークを経由してもお互いに通信できる状態にあります。しかし、NetBIOS は1つの NIC でしか有効ではないので、サーバXはネットワークAで NetBIOS を使い、サーバYはネットワークBで NetBIOS を使っている状態になっていたようです。
サーバ同士の会話にたとえると、まずXが「私がマスターブラウザですよーん。」とネットワークAにブロードキャストで宣言。Yはそれを受け取り、「マスターブラウザのXさん、コンピュータの一覧を下さいな」とXに返信。このときYはネットワークBを使います。
しかし、XはネットワークB経由で「マスターブラウザのX」と言われても、それが自分のことだと認識できません。XはA側のマスターブラウザだからでしょう。このため、自分以外にXというマシンがあると誤解してしまいます。この結果、Xは、「TCPネットワーク上で重複する名前が検出されました」というエラーを出してしまいます。
以上は私の推測ですが、サーバXのA側の NIC をいったん「無効」にし、「有効」に戻すと、マスターブラウザがB側の NIC に移り、エラーメッセージは出なくなりましたので、ほぼ当たっていると思います。
しかし、NetBIOS が片方の NIC でしか有効にならないので、根本的な解決にはなりそうもないですね。
ちなみにどのマシンがマスターブラウザかを知る方法ですが、探していたところ、Windows 標準機能でマスターブラウザを判別する方法は?という記事を見つけました。
nbtstat -a <コンピュータ名> で、結果に ..__MSBROWSE__.<00> が含まれるコンピュータがマスターブラウザだそうです。
しかもこの作業を自動実行してくれる VBScript が提供されていたので頂いてきました。なかなか便利です。
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