映画公式サイトのドメインが跡地利用されてさらにウィルスに感染している件

2010-6-23 14:01
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ドリカムの歌詞を元にした「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」という映画が2007年にありました。ある映画評のサイトからその映画の公式サイトにリンクが張られていたのでクリックすると、ESET NOD32アンチウイルス V4.0 がウィルス警告を発して接続を遮断しました。Geno ウィルスのようです。

NOD v4.0に遮断された元ドリカムの映画サイト

Google でこのサイトの URL を検索してみると、実際にはすでに映画の公式サイトではなくなっており、「未来の予想図! ~ホットヨガlavaの効果を探る~」などとなっています。期限切れで放出されたドメインが取得されて、アフィリエイトまたは SEO 目的で使用されているようです。HTML のソースを見るとそのなかにいろいろなキーワードで他サイトへのリンクが張られています。

そして、ソースの一番下にウィルスと思われるスクリプトのリンクが挿入されていました。Whois を見ても連絡先が不明です。いまのところ Google の「未来予想図」の検索結果でもトップに出てきて警告が出ないので困りますね。

今日では映画のサイトは独自のドメインを取得して宣伝することが多いですが、上映終了後は放棄されてしまうことが多いようです。公式サイトには多数のリンクが張られているため、アクセスを集めやすく、そのドメインを入手して SEO やアフィリエイトに利用されるケースが増えています。今回のようにウィルスに感染したまま放置されてしまうと被害が大きくなるのでいろいろと考えさせられますね。

とりあえず映画会社は独自ドメインを取らずに宣伝したらどうですかね。ワーナーやディズニーはそれぞれのドメイン内に映画の宣伝ページを構築しています。(例: タイタンの戦いは http://wwws.warnerbros.co.jp/clashofthetitans/ 、アリス・イン・ワンダーランドは http://www.disney.co.jp/movies/alice/ )そのようにしたら良いと思うのですが、マーケティング屋さんとかの事情があるんでしょうか。

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