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昨年は、Google Desktop Search がリリースされてから、AOL、MSN、Yahoo!、KDE などがこぞってデスクトップ検索に参入し注目を浴びました。しかしどのツールもベータ版という位置づけで使い勝手がイマイチですし、日本語対応もできているとは言い難い状況です。今年はデスクトップ検索ツールがブレイクするとも言われていますが、本命はまだ現われていません。

そんなデスクトップ検索ですが、実は5年以上も前に日本でツールが販売されていたのを知る人は少ないでしょう。ジャストシステムがリリースした「インターネットブーメラン」がそれです。PC 内の文書やメールをデータベース化し、WWW との縦断検索を可能にした画期的ツールです。まさに今日のデスクトップ検索の走りなのですが、あまりヒットしませんでした。

ヒットしなかった理由はわかりませんが、個人的に使った感じでは、動作がとにかく重たかったといこと。データベースのインデックス化処理もかなりの時間がかかるので、非力なマシンでは満足に使える代物ではありませんでした。また常時接続が普及していなかったという理由もあったかも知れません。

そのジャストシステムが、満を持して投入してきた新ツールが『ConceptSearch 』です。日本語にフル対応なのはもちろん、評価の高い Concept Base Search の自然言語検索エンジンを搭載していますので、検索キーワードに悩む必要はありません。

体験版がダウンロードできますので、さっそく使ってみました。初回起動時に検索対象とするディレクトリを指定する必要があります。自然言語検索は優秀で、関連語を元に検索し、キーワードを強調表示させることもできます。一太郎はもちろん、PDF や Word、Excel ファイルも検索対象にでき、ツール内部に表示することもできます。

ただし、インターネット縦断検索はできないので、その面ではインターネットブーメランから後退していると言えます。常時接続自体の今こそ搭載すべき機能でしょう。また同じジャストシステム製品との連携も頑張って欲しいところ。例えば ATOK の AMET 機能から検索できるようになったらよいと思います。

ネットワークドライブ上のファイルも、「ネットワークドライブの割当」をすることによりインデックス化可能でした。ファイルサーバのデータも検索対象に含めることができます。
日本語で書かれた多くのビジネス文書がもPC内にたくさん入っている人が使うには強力なツールとなりえるでしょう。