Linux でテープドライブを使う

2004-11-25 14:31
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Linux でテープドライブにバックアップする際の方法をメモ。徐々に追加します。ARCserve 等の専用ソフトを使わずに、あくまでコマンドラインでやる方法です。Red Hat Linux 9 + DDS4(SCSI接続)および、Red Hat Enterprise Linux 3 + DDS5 (SCSI 接続)ドライブで確認しました。

通常 /dev/st0 がテープデバイスになりますが、環境によっては異なりますので適宜読み替えて下さい。また /dev/st0 を使うと毎回テープが巻き戻されますが、追記書き込みなどを行なう場合は /dev/nst0 を使います。

パッケージとして tar、rmt、mt-st がインストールされている必要があります。

  # rpm -q tar rmt mt-st
  tar-1.13.25-11
  rmt-0.4b28-7
  mt-st-0.7-10

環境変数 TAPE

環境変数 TAPE が指定されていないと、次のエラーが出ることがあります。

  /dev/tape: No such file or directory

シェルから実行すると問題なくても cron でエラーが出る場合は、環境変数が設定されていませんので、次のように追加します。

  TAPE=/dev/nst0

環境変数 TAPE が設定されていない場合や、他のドライブを指定する場合は、mt コマンドで -t オプションを指定する必要があります。

  # mt -f /dev/nst0 status

テープドライブの状態を確認

  # mt status

テープの取り出し

  # mt eject

テープの位置移動

ファイルを進めるには fsf、1つ巻き戻すには bsfを使います。

  # mt -f /dev/nst0 fsf 1
  # mt -f /dev/nst0 bsf 3

ただし bsf で巻き戻したときは、すぐに読み出せるわけではないので、fsf 1 でファイルの先頭に早送りする必要があります。しかし bsfm で巻き戻せばこの処理は不要です。

  # mt -f /dev/nst0 bsfm 1

テープを最初まで巻き戻す

  # mt rewind

テープにバックアップ

書庫を新規に作成。

  # tar cvf /dev/nst0 [バックアップするファイルやディレクトリ]

例として、/proc ディレクトリを除いたシステム全体をバックアップする場合。p はファイル属性の保存スイッチです。

  # tar cpf /dev/st0 / --exclude=/proc

書庫に追加

  # tar rvf /dev/nst0 [バックアップするファイルやディレクトリ]

テープの内容を確認

  # tar tvf /dev/nst0

/dev/nst0 の内容を表示させた場合は、テープの位置が進んだままになるので注意して下さい。

テープからファイルを復元

  # tar xvf /dev/nst0 [復元するファイルやディレクトリ]

ファイルはカレントディレクトリに格納されます。

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