Linux でテープドライブを使う
Linux でテープドライブにバックアップする際の方法をメモ。徐々に追加します。ARCserve 等の専用ソフトを使わずに、あくまでコマンドラインでやる方法です。Red Hat Linux 9 + DDS4(SCSI接続)および、Red Hat Enterprise Linux 3 + DDS5 (SCSI 接続)ドライブで確認しました。
通常 /dev/st0 がテープデバイスになりますが、環境によっては異なりますので適宜読み替えて下さい。また /dev/st0 を使うと毎回テープが巻き戻されますが、追記書き込みなどを行なう場合は /dev/nst0 を使います。
パッケージとして tar、rmt、mt-st がインストールされている必要があります。
# rpm -q tar rmt mt-st tar-1.13.25-11 rmt-0.4b28-7 mt-st-0.7-10
環境変数 TAPE
環境変数 TAPE が指定されていないと、次のエラーが出ることがあります。
/dev/tape: No such file or directory
シェルから実行すると問題なくても cron でエラーが出る場合は、環境変数が設定されていませんので、次のように追加します。
TAPE=/dev/nst0
環境変数 TAPE が設定されていない場合や、他のドライブを指定する場合は、mt コマンドで -t オプションを指定する必要があります。
# mt -f /dev/nst0 status
テープドライブの状態を確認
# mt status
テープの取り出し
# mt eject
テープの位置移動
ファイルを進めるには fsf、1つ巻き戻すには bsfを使います。
# mt -f /dev/nst0 fsf 1
# mt -f /dev/nst0 bsf 3
ただし bsf で巻き戻したときは、すぐに読み出せるわけではないので、fsf 1 でファイルの先頭に早送りする必要があります。しかし bsfm で巻き戻せばこの処理は不要です。
# mt -f /dev/nst0 bsfm 1
テープを最初まで巻き戻す
# mt rewind
テープにバックアップ
書庫を新規に作成。
# tar cvf /dev/nst0 [バックアップするファイルやディレクトリ]
例として、/proc ディレクトリを除いたシステム全体をバックアップする場合。p はファイル属性の保存スイッチです。
# tar cpf /dev/st0 / --exclude=/proc
書庫に追加
# tar rvf /dev/nst0 [バックアップするファイルやディレクトリ]
テープの内容を確認
# tar tvf /dev/nst0
/dev/nst0 の内容を表示させた場合は、テープの位置が進んだままになるので注意して下さい。
テープからファイルを復元
# tar xvf /dev/nst0 [復元するファイルやディレクトリ]
ファイルはカレントディレクトリに格納されます。
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