Google のデスクトップ検索アプリはアドウェア?
Japan.internet.com の記事「Google、パソコン上のファイル検索で Microsoft を牽制」から。Google が Microsoft に対抗して、デスクトップの検索アプリケーションを開発しているようです。おそらくPC上のファイルと、WWW 上のドキュメントを一気に検索するのでしょう。Gmail や Orkut なども統合される可能性があります。気になるのは次のような記述です。
同アプリケーションは無料で提供するとしていることから、同社の消費者向け検索ツールの多くと同様に、広告支援型のツールとなる可能性がある。
つまり、検索キーワードに基づいて、広告がデスクトップアプリケーション上に表示されるわけです。場合によっては検索キーワードではなく、検索結果を開くと、そのファイルの中身に対応したターゲット広告が表紙背される可能性があります。ここで、またプライバシーの懸念が騒がれるのではないかと思います。検索するには、ファイルをスキャンしているわけですから、プライバシーとかいう問題ではない気がしますが、広告となると感じ方が変わってくるのだと思います。
このデスクトップ検索アプリについて、もう一つの懸念は、Google が「アドウェア」に積極的な姿勢を見せていることです。CNET Japan の記事では、Google が悪質なアドウェア削減に向けたガイドラインをリリースしたということですが、何もないのに突然アドウェアのガイドラインを公表することはないでしょう。Google はこの提案についてユーザーやパートナーからのコメントを募っています。これは Google がアドウェアに対する大衆の反応を調べたいのだと思います。そして、Gmail, Google Toolbar, Google Deskbar と、今回の検索アプリから、どの程度まで広告収入を得られるか、どこまでやったらスパイウェア扱いされるのか、探っているだと思います。
確かにアドウェアは Google の新たな収入源になると思います。しかし、同程度の機能の無料ソフトウェアであれば、広告付きよりも広告なしのものを選びたがるのが人情ではないでしょうか。Microsoft や Yahoo! などが、アドウェアではない無料検索アプリケーションを提供してきたら、Google はどうするのでしょうか。
個人的には WWW 上の広告は許せますが、デスクトップの広告は受け入れがたいものがありますね。
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