Postfix でメール送信量の制限方法
2010-2-11 10:00
Postfix でメールの送信量を制限するやり方です。/etc/postfix/main.cf を編集します。
まず1クライアントからの単位時間当たりの送信数を制限する方法です。単位時間のデフォルトは 60 秒で、送信数は無制限です。
# 単位時間は記述しなければデフォルトが60s anvil_rate_time_unit = 60s # 単位時間あたりの送信数を 100 通に制限 smtpd_client_message_rate_limit = 100
単位時間あたりの受信者数の制限もできます。単位時間あたりにこの数の宛先に達するまでメールを送信できます。人間の感覚で10通とか少なめにしすぎてしまうと、CGI やデーモンなどからのメール、メーリングリストなどで使っている場合に制限に簡単に引っかかりますので注意しましょう。
# 単位時間あたりの受信アドレスを 200 通に制限 smtpd_client_recipient_rate_limit = 200
つぎに1クライアントからの同時接続数を制限します。デフォルトは50ですが、これは Postfix 全体の接続数のデフォルト 100 の半分となっているのでこれを少なくします。
# 1つのクライアントからの同時接続数を 10 にする。 smtpd_client_connection_count_limit = 10
また、1クライアントからの単位時間当たりの接続数を制限することもできます。単位時間の初期値は 60s です。
# 1つのクライアントからの単位時間当たりの接続数を 20 にする。 smtpd_client_connection_rate_limit = 20
これらの値の変更機能は、正当なメールトラフィックを規制・制御するためではなく、不正使用を制限するために用意されています。
また、これらの値を大きくしたり 0 (=無制限) にしても、Postfix が実際に送受信できるメールの量、サーバの性能などにより限界があります。
きのうusausaが、受信した。
コメント by BlogPetのusausa — 2010-02-11 14:48