野尻抱介『沈黙のフライバイ』

2007-11-17 13:40
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沈黙のフライバイ

読んでからだいぶ時間が経ってしまいましたが、野尻抱介の『沈黙のフライバイ』の感想。野尻抱介を知らない人のために説明すると、『クレギオン』『ロケットガール』シリーズでハードSFと「萌え」の世界を融合させた日本期待の SF の星。『太陽の簒奪者』で星雲賞、SFマガジン読者賞を受賞。『ふわふわの泉』で星雲賞を受賞しています。

さて、本作はその野尻抱介による第38回星雲賞日本短編部門受賞作『大風呂敷と蜘蛛の糸』を含む5作品収録の短編集。文庫ですのでこれから読んでみようかなという人にも入門としてぴったりです。

表題作『沈黙のフライバイ』は異星文明とのファースト・コンタクトもの。ある日、地球に向けて探査機がやってくることが判明。しかしその探査機は驚くべく形でやってくると判明。その一瞬の邂逅を体験する。探査機が非常にユニークで面白い。何度も読み返したいお薦め一作です。

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