菅浩江『そばかすのフィギュア』
2007-11-17 13:47
菅浩江の『雨の檻』という短編集を改題し、一作品加えたもの。これを新刊として出す早川書房は何を考えているんだか。いくら菅浩江ファンだからと言ってこんな売り方ではさすがに買う気がしません。追加された短編「月かげの古謡」は良い内容ですが、他の短編とは年代が異なるもので、本署に入れた意味が分かりかねます。
いや、菅浩江の初期短編集としての以前の表題作「雨の檻」も「そばかすのフィギュア」もとてもよい作品で、ぜひお薦めなので、『雨の檻』を持っていない SF ファンにはおすすめできます。『雨の檻』を持っている人はコレクションに加える目的以外では買わなくても良いでしょう。
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