Windows でのディスクの完全消去あれこれ
Windows において、ファイルを消去した場合、ごみ箱から復活できなくても、『復元』『DataRecovery』などのソフトを使うと復旧できることがあります。これは誤って削除してしまった場合には便利で、私も何度かお世話になりましたが、本当に完全に消去したい場合に、他人に復元されてしまうのではないかと不安です。パソコンやハードディスクを譲渡・廃棄する際には、かならずデータの完全消去を実行しておきたいものです。
そのため、Acronis DriveCleanser などの完全消去用のソフトが発売されています。私も使っていますが、最近はソースネクストから安いパッケージ版が出ていますね。CD から起動できるので便利です。ドライブごと、パーティション毎に消すことができます。
またフリーソフトでも『完全削除』というソフトがあります。これはファイル単位で削除後に乱数で上書きすものです。デスクトップにつくられたショート勝手にファイルをドロップすると、復元できないように消してくれます。強力なゴミ箱ができるというイメージです。
ファイルではなく空き領域の情報を消すには、Windows 2000 と XP Professional 以上であれば、コマンド・プロンプト上でcipher /wとして、ワイプ機能を使うことによりディスクの未使用領域を完全消去することが可能です。消去したいドライブを NTFS でフォーマットした上でこのコマンドを使います。ただし、いくつかの制約があって、Windows 起動中に使いますので当然ながらシステムが利用中のドライブは消去できません。また NTFS のみが対象となっています。さらに時間が結構かかります。詳しくはcipher /? としてヘルプを確認して下さい。
同様のコマンドは Linux でも用意されています。その名も wipe コマンドです。「ファイルを安全に削除する」という記事に使い方が載っていますのでそちらを参照のこと。
さて、フリーソフトで最も強力に消去できるのは、オープンソースで開発されている Eraser(英語) ではないでしょうか。英語の UI ですが、既存ファイルと削除済みファイルの消去の両方に対応しています。スケジューリングも可能です。
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