x86_64 環境に Oracle Instant Client を RPM で入れる方法
Oracle は Linux 向けに Instan Client を配布しています。RPM ファイルでも配布していますが i386 に限られ、x86_64 環境向けには zip ファイルしか配布されていません。そこで、この zip ファイルを元に RPM を作成し、RPM から入れる方法が、Oracle Instant Client 10.2.0.3 on x86_64 – Les RPM de Remi (註:フランス語)に書かれていたので、ご紹介します。私は記事を元に以下のような手順で試しました。
Oracle Intant Client のダウンロード
日本でも US のOTN のどちらからでもよいので、Oracle Instant Client 10.2.0.3 の linux x86_64 向け zip ファイルをダウンロードします(要登録)。ODBC や JDBC が不要であっても、以下の 5 つのファイルをすべてダウンロードします。
- instantclient-basic-linux-x86-64-10.2.0.3-20070103.zip
- instantclient-jdbc-linux-x86-64-10.2.0.3-20070103.zip
- instantclient-odbc-linux-x86-64-10.2.0.3-20070103.zip
- instantclient-sdk-linux-x86-64-10.2.0.3-20070103.zip
- instantclient-sqlplus-linux-x86-64-10.2.0.3-20070103.zip
ダウンロードした zip ファイルは解凍せずに /usr/src/redhat/SOURCES ディレクトリに配置します。
nosrc.rpm のダウンロード
http://remi.collet.free.fr/rpms/SRPMS/oracle-instantclient-10.2.0.3-1.fc6.remi.nosrc.rpm から nosrc.rpm をダウンロードし、インストールします。nosrc.rpm はソースやパッチが含まれていない SRPM です。/usr/src/redhat/SPECS ディレクトリに spec ファイルだけできます。
バイナリ RPM の作成
rpmbuild コマンドでビルドしますが、今回はソース RPM は作らないのでオプションは -ba ではなく -bb を指定します。
$rpmbuild -bb oracle-instantclient.spec
うまく構築に成功すると /usr/src/redhat/RPMS/x86_64/ に以下の RPM ファイルができます。
- oracle-instantclient-basic-10.2.0.3-1.x86_64.rpm
- oracle-instantclient-devel-10.2.0.3-1.x86_64.rpm
- oracle-instantclient-jdbc-10.2.0.3-1.x86_64.rpm
- oracle-instantclient-odbc-10.2.0.3-1.x86_64.rpm
- oracle-instantclient-sqlplus-10.2.0.3-1.x86_64.rpm
これらをインストールすれば OK です。Les RPM de Remi さんに感謝!
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