TAR ファイルから RPM を生成
RPM ファイルが提供されていないが、TAR ファイル中に SPEC ファイルがある場合は、TAR ファイルから直接 RPM を生成することができます。SPEC ファイルの拡張子は .spec ですので、TAR アーカイブ中に存在するかどうかは次のように確認できます。
$ tar tzf hoge.tar.gz "*.spec"
その後、rpmbuild コマンド (Red Hat 7.3 以前では rpm コマンド) に -t オプションを使うと、RPM パッケージが生成されます。
$ rpmbuild -ta hoge.tar.gz
例:Intel Gigabit Adapter Base Driver
例として、Intel の 1000BASE-T イーサネットアダプタのドライバ RPM を作成します。Intel のサイトから、ドライバをダウンロードします。本稿執筆時点での最新バージョンは 5.2.22 です。
$ wget ftp://aiedownload.intel.com/df-support/2897/eng/e1000-5.2.22.tar.gz
つぎに SPEC ファイルが入っていることを確かめます。
$ tar tzf e1000-5.2.22.tar.gz "*.spec" e1000-5.2.22/e1000.spec
TAR ファイルから RPM ファイルを作成します。この例では i686 環境に最適化しています。root でなくても一般ユーザでも実行できます。ただし、/usr/src/redhat/ 以下のディレクトリに書き込み権限があるか確認して下さい。
$ rpmbuild --target i686 -tb e1000-5.2.22.tar.gz
無事コンパイルが通れば、/usr/src/redhat/RPMS/i686/ ディレクトリに RPM パッケージが生成されています。
このファイルを root になってインストールします。
# rpm -Uvh e1000-5.2.22-1.i686.rpm
必要であれば事前にパッケージに署名を行なってください。
$ rpm --addsign e1000-5.2.22-1.i686.rpm
2003年2月14日追記
バージョン 5.2.30がでています。
2003年4月23日追記
バージョン 5.2.39がでています。
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