Amazon の書籍全文検索に Google が対抗?
すでにご存じの方も多いと思いますが、米Amazon.com は書籍の全文検索サービスを始めました。
Amazon が書籍の各ページをスキャンし、テキストデータベース化したものですが、その数たるや 12万冊の 3300万ページにも及ぶのだとか。「本の内容まで検索できたらいいのに」というのは誰しもが考えることですが、実際にやり遂げてしまった Amazon のパワーには驚嘆させられます。
この書籍全文検索は、購入を検討する際に利用するのはもちろんですが、「アマゾンの全文検索で本の売上は落ち込むか」に面白い使い方が紹介されていました。
この新サービスは、論理的には、まだ買っていない本をこれから探すためにデザインされたサービスだが、もう既に持っている本の中身をサーチするのにも使えるぞと提案する。
Amazon の検索結果には、検索結果部分のページ番号も表示されますので、手持ちの本の中で「あれはどこにあったっけ?」と探したいときには非常に便利だと思います。日本語の充実したデータベースが用意されるのを期待してしまいます。
さて、この書籍の全文検索サービスに、Google も参入してくるとのこと。
「Google、書籍全文検索サービスの構築に着手」によれば、Google も書籍全文検索データベースの開発に着手したようです。
とはいえ、Amazon と違い、Google には「本を売るため」という目的はありません。Google は情報源として本の内容も Web と同様に提供するだけなのでしょうか。すでに Amazon のサービスにも著作権の問題が懸念されていますが、Google の場合は本の売り上げに直接結びつくかどうか分からないだけに、難航も予想されますね。本を売りたい Amazon と、ウェブというデータベースを強化したい Google の思想の違いがどう出てくるか注目です。
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