二木克明『子どもの心―親にも先生にも言えなかった…』
2005-8-27 23:02
『子どもの心―親にも先生にも言えなかった…』は、弁護士の二木氏が、犯罪、非行を犯した少年たちを通して子どもの心、そして親の不安とその対応策を書いた読みやすい本です。
同じ1万年堂出版から出ているベストセラー『親のこころ』の続編かと思ったら、どちらかというと『輝ける子』、『思春期にがんばってる子』などのシリーズに近い感じでした。本の大きさもそうですが、『輝ける子』シリーズの明橋大二医師がコメントを書いていることも共通しています。
私も小学生時代にいじめに遭った経験などを思い出し、最初は辛くてなかなか読み進められなかったのですが、読み終わったあとは心が晴れ晴れとした感じです。もっと早くこのような良い本を親や先生が手に取っていてくれたらなあ、という気持ちになりました。
いじめられていても「親にも先生にも心配をかけたくないので言えない」「分かってもらえないので言えない」という心は、まさに悩んでいる子どもの心をわかりすく描き出しています。子どもを持つ親、先生に読んでもらいたい一冊です。
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