明橋大二『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ―これで、子どもの未来が輝く』

2005-1-11 08:55
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この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ―これで、子どもの未来が輝く

明橋大二医師は、診療のかたわら年間50回もの講演を全国で行なっているといいます。そのカリスマ心療内科医の明橋先生による新刊が『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ―これで、子どもの未来が輝く』。長いタイトルときれいな表紙が目を引く本です。

ジャンルとしては子育ての本になりますが、決して母親向けに具体的な子育ての手順を書いた本ではありません。子どもが成長してくるにつれて親や周囲の人が持つ悩みや疑問に、丁寧に答えている本です。母親のみならず、父親やその他のすべての人が、読んだらいいのではないかと思える本です。

私は子供がいないので子育てとは縁がありませんが、参考になる部分がとても多かったです。たとえば、自立ということは、本書では「境界線がきちんと引けるようになること」だと述べられています。最近、大人になると言うことは「自分と他人の境界を明確にできることだなあ」と漠然と思っていましたが、この本で間違いなく大切なことだとわかりました。

子どもに問題があると、親が責められがちですが、それは間違っていると著者は指摘しています。周囲の声で悩んでいる親にとっては、とても励まされる本ではないでしょうか。

また後半の Q&A のコーナーで言及されている、不登校の親がたどる心の過程について、

  1.否認 → 2. 怒り → 3.取引 → 4.抑うつ → 5.受容 → 6.感謝

と、心の過程の最後に「感謝」があると明確にしたのは、明橋先生が初めてではないかと思います。この「感謝」がどういうことを示しているのかは、ぜひ本を手に取って読んで頂きたいと思います。

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