日垣隆『世間のウソ』
2005-4-29 22:18
ジャーナリスト日垣隆氏の『世間のウソ』が評判になっていたので読んでみました。彼の著作を読むのは初めてでしたが、なんだか下品な文章を書く人なのですね。
世間にはいろいろな嘘があると言うことで、様々な切り口から嘘が暴かれていて面白く読み進めたのですが、途中から疑問符が多くつきはじめ、最後には何がホントやらウソやら分からなくなってしまいました。
これはページ数の少ない文書で、多くの話題を取り上げたということもあるかもしれませんが、 多くの分野にさも精通しているような感覚で筆者が書いているからではないでしょうか。そもそもウソを見抜いて暴くことは、その分野に精通してなければなりませんからね。だからこの本は少しボロが出てしまっています。力量不足が露呈してしまったと言えるかもしれません。
私の感覚になってしまいますが、あまり科学的な検証もなく、筆者の思いだけでウソと断定されているものもかなりあるように思います。すべて信じるのは危険です。この本は眉毛に唾をつけて読みましょう。
あと、電車の中吊りを見ると、第三文明の最新号に書いているみたいですが、ジャーナリストとしてどうなんでしょう。売れれば何でも良いのか?
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