HP Compaq t5720 で Windows XP Embedded の電源管理の方法
HP のシンクライアント端末をセットアップする機会がありました。HP Compaq t5720 は Windows XP Embedded (XPe)の端末です。シンクライアント端末ですが、これ単体でも使えるので、SSD を使ったファンレスの小型筐体を活かして STB のような別用途にも応用できます。
ところでこの端末の XPe は、Windows XP Professional からみると、必要な機能がかなり制限されていたりするので(それができるのが XPe の良いところなのですが)困ることも多いです。
たとえば、電源管理のオプションも、コントロールパネルから開いてみると、設定項目が一つしかありません。
ちなみに powercfg コマンドも存在しないので、これ以上細かい電源管理が GUI・CUI からはできません。しかし、方法がないわけではなく、レジストリを直接書き換えることで対応できました。
とはいっても、XP は Vista と違って、レジストリの電源管理の設定はテキストではなくバイナリ値で保存されています。こればかりはどうしようもなく、他の PC のバイナリ値を参考にしながら書き換えました。対象のキーは HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\PowerCfg\GlobalPowerPolicy で、Policies というバイナリ値です。
たとえば、電源ボタンを押したときにシャットダウンするようにするには、000A と 0018 の部分を 0x00 から 0x10 に書き換えて保存したところうまくいきました。
実際にすべてのオプションをこの方法で指定しようとすると大変ですので、試行錯誤がいやであれば、他の PC でエクスポートしたレジストリ設定ファイルをインポートした方が手っ取り早いと言えます。もちろん、PC によっては対応できない電源管理オプションが指定されないように注意が必要です。
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