T・ZONEがSFCG(旧商工ファンド)の親会社に

2007-5-25 11:51
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NIKKEI NET:ベンチャー ニュースから。

 投資会社のT・ZONEホールディングスは24日、10月1日付で大島健伸会長の資産管理会社、KEホールディングス(KEHD、東京・中央)と合併すると発表した。KEHDはT・ZONEの親会社であるSFCG(旧商工ファンド)の筆頭株主でもあり、合併で「親子」の立場は逆転。T・ZONEが親会社のSFCGを傘下に収める異例のグループ再編となる。

(中略)
 資本関係上は、親会社のさらに親会社と合併する形となる。T・ZONEはSFCGの発行済み株式の52.92%を保有する筆頭株主となり、SFCGを連結子会社にする方針。

T・ZONE が理研ビタミンの筆頭株主へでも書きましたが、T・ZONEといってもパソコンショップではなく、SFCG 傘下の投資企業です。それが SFCG を飲み込む形になりますが大島健伸氏の持っている会社の親子関係が変わるだけで、オーナーが変わるわけではありません。でも以前に比べて資本関係が非常にわかりやすくなったと言えます。

もともとは亜土電子工業が展開してた PC パーツショップの T・ZONE ですが、その遍歴はすごいものがあります。経営が悪化して CSK の資本参加を受け入れ、CSK エレクトロニクスに社名変更。その後CSK の再建の一環として、CSK エレクトロニクスはヴィーナスファンドが公開買い付けで取得します。そして会社名をティー・ゾーンに変更しました。2003年8月に会社分割を実施し、パソコンパーツ部門は新設子会社のT・ZONE DIYに移管し、ティー・ゾーンは T・ZONEホールディングスに社名変更します。

また、KEホールディングスとは平成18年7月1日付けで、ケン・エンタープライズから新設分割で事業を継承した会社です。18年11月にはヴィーナスファンドは、メサイア・インベストメントとともに親会社の SFCG に吸収合併されています。 その頃から今回の合併のシナリオがあったということでしょう。

今回の合併は社会問題になった商工ローンではなく、投資業務をメインに据えていく方針の明確化と捉えることができます。いつまでも「SFCG(旧商工ファンド)」と書かれるより T・ZONE の方が印象は良いですから、そういうマーケティング的な意味合いもあるかもしれません。

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