T・ZONE が理研ビタミンの筆頭株主へ
IT Media の記事によると、T・ZONE ホールディングスが、理研ビタミンの筆頭株主になったとか。T・ZONE ホールディングスは、パソコンパーツの T・ZONE が持ち株会社化したものですが、最近ではゴルフ用品・健康食品販売のマルマンの子会社化や、ビオフェルミン製薬への出資なども記憶に新しいところ。
単純に考えると T・ZONE が健康分野に投資しているようですが、T・ZONE ホールディングスの親会社の経営戦略の一環として使われているだけという見方ができます。その親会社とは(株)ヴィーナスファンドですが、(株)ヴィーナスファンドは、商工ローン大手の(株)SFCG(旧商工ファンド)の子会社です。T・ZONE には、もはやパソコンショップの面影はないと思ってよいのでしょう。
T・ZONE ホールディングスの主要株主は、ヴィーナスファンド、ケン・エンタープライズ、SFCG ということになっていますが、ケン・エンタープライズは SFCG 社長が役員を務め、SFCG 株の 49%を保有する会社で、昨夏に120億円の所得申告漏れで摘発されています。
商工ローン大手の旧「商工ファンド」(現SFCG、東京都中央区)の大島健伸社長と親族3人、同社長が役員を務める「ケン・エンタープライズ」(渋谷区)が、東京国税局の税務調査を受け、海外投資などをめぐって02年までの5年間に、総額約120億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。同国税局はタックスヘイブン(租税回避地)にある投資ファンドを利用して所得を少なく見せかけていたと判断し、総額三十数億円を追徴課税した。ケン社はこれを不服として処分の取り消しを求める行政訴訟を東京地裁に起こしている。
(中略)ケン社は、81年の設立で、03年1月現在、SFCGの株49・1%を保有している。(毎日新聞より)
また、SFCG は、利息制限法の上限を超える金利を受け取っていましたが、2月20日の最高裁判決で超過利息は無効だとの判決が出ています。これは、利息制限法の制限を超える利息を取ることは許されないとする初めての判決で、実に興味深いものです。SFCG だけでも同種の訴訟を数百件抱えているそうですから、大変なことになりそうですね。
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