キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン / Catch Me If You Can
この長くて分かりづらいタイトルどうにかならないんでしょうか。覚えられなくて劇場では観る機会を逸してしまいましたが、あとで観たらなかなかの名作でした。
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公の詐欺師機具合と言ったら、『欺術』のケビン・ミトニックを思い出します。
16歳の少年が身分を詐称し、パイロットや医者などになりすますという。実話をベースにしているそうですが、いやはやすごい。
そう、この『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は現代のセキュリティの教科書ともいえる内容なのです。『欺術』とあわせて読むと、セキュリティに大切なのはファイアウォールとか IDS などの製品ではないのだと分かります。専門用語では「ソーシャルエンジニアリング」と言われる部類のものです。
2005年6月に全日空の制服が CM 撮影後に12着紛失したというニュースが大々的に報じられました。ほとんどはエキストラが「かわいいから持ち帰った」のだそうですが、
なぜ航空会社の制服紛失がそんなにニュースになるのか。制服マニアが危険という話ではありません。分からなかった人はこの映画を観てください。セキュリティの問題なのです。
さて、個人的にはトム・ハンクスが好きな役者なのですが、この映画でもいい存在感を出しています。とくにディカプリオを捕まえるシーンの駆け引きは最高です。
ちなみに、同じスピルバーグが監督でトム・ハンクス主演の『ターミナル』はアクションはないもののコメディタッチのいい話です。DVD ジャケットのような泣ける話じゃないですけどね。
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