バットマン・ビギンズ
バットマンの映画シリーズ第五弾。でも、旧シリーズをご破算にして(?)、一番最初のバットマンが誕生するストーリーを描いています。
いままでのバットマンは、マイケル・キートンか主演、ティム・バートン監督で、ダークな雰囲気の1作目・2作名(『バットマン』『バットマン リターンズ』)と、
コミカルな3作目・4作目(『バットマン フォーエバー』『バットマン&ロビン~Mr.フリーズの逆襲!!~』)のギャップがありすぎて、賛否両論でした。というか『Mr.フリーズの逆襲』のあとはシリーズが止まってしまったので、コミカル路線は失敗だったということなのでしょう。バットマン役もころころ変わりましたからね。
で、今度の『バットマン・ビギンズ』は、監督に クリストファー・ノーラン、バットマン役にクリスチャン・ベールを持ってきました。そして、渡辺謙が悪役として出演ということで、日本でも注目を集めていました。
実際の美術は、1作目・2作目よりもダークでいい雰囲気を醸し出しています。素晴らしいです。
またゴッサムシティだけでなく、外側の世界も丁寧に撮影されており、映画世界に広がりを与えています。
バットマンもカッコイイし、脇役陣も役者揃いです。渡辺謙は序盤であっさりやられましたけど(笑) 渡辺謙目当てで観ると辛いかも知れません。本作のバットモービルはいままでと違って流線型ではないので、好みが分かれるところ。(そういえばバットモービルチョロQなんてのが出るらしいですよ。これはこれで欲しい。)
残念なのは、戦闘シーンです。はっきりいって何がどうなっているのかまったく分からない。
ただでさえ暗い画面なのに、敵やら味方やら何が写っているのかさえ理解不能。
これはカメラワークの問題でしょうか。監督の問題なのでしょうか。
アクションシーンより心の成長が主題とはいえ、魅力が損なわれてしまっています。
とはいえ、アクションシーンが無いわけではありません。
爆破シーン・炎上シーンも満載で、やり過ぎの感があるほどです。
腐敗した警察が敵側だからといって、パトカーを壊しすぎだし。
クライマックスの列車がビルの駐車場に横転しながら突っ込んで……というシーンは、JR宝塚線の脱線事故を
思い起こさせてしまい、痛々しいほどでしたが。
個人的には雰囲気の良い作品ということでお薦めです。
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