Google のメールサービス Gmail テスト開始

2004-4-2 12:06
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写真:Gmail のスクリーンショット。

Google が、Gmail というメールサービスのテストを開始したと、CNET Japan が報じています。Google のメールサービス参入は以前から囁かれていましたが、ようやく来たという感じです。Gmail は Microsoft の Hotmail や、Yahoo! の Yahoo! Mail に対抗するサービスで、ポータルサイトには必需品です。これは、Google のポータル化が進んでいるということになります。

先日、Google がパーソナライズ検索の実験を開始しており、将来的にソーシャルネットワーキングの Orkut を統合すると発表しています。Gmail も含め、これらのサービスが、MyYahoo ならぬ MyGoogle として提供される可能性が極めて高くなりました。

Gmail の驚くべき特徴は、1Gbyte という保存容量です。多くのメールを溜め込み、Google が得意とする検索機能を使って、過去のメールから必要な情報を取り出せるわけです。これはメールを情報のストレージとして利用できるということです。MyGoogle で WWW と自分のメールボックスを同時に検索なんてことができたら便利でしょう。

しかし多くのメールを溜め込むとなると、心配なのは迷惑メールとウィルスでしょう。Google がスパム対策を導入してくるというのはほぼ間違いないでしょうし、なんらかの
ウィルス対策も施すのではないでしょうか。個人的には Google がオープンソースのアンチウイルスソフトである Clam AntiVirus に肩入れしてくれると嬉しいのですが。

さて、Gmail がどのようにして収益を上げるかですが、多くの人が AdSense 広告と同様の技術で、メールの内容にマッチした広告を表示するのではないかと予測しています。これはうまくいけば相当の広告収入になるでしょう。これに関して梅田望夫さんの、「Googleのe-mailサービス参入の意味」という記事で、

Googleが広告モデルで事業を成立させようとしていること。よって、Googleはプライベートなe-mailをスパイしている、という文句がこれから出てくること必定だということ。

という部分は、その通りだろうなあと思いました。自分のメールが Google によって読まれているのではないか、そして他者にも検索されてしまうのではないかという不安を抱く人もいることでしょう。これについて梅田さんは、

Gmailの「e-mailへの広告モデル」に対して、ユーザがどんな嫌悪の感情を示すか、それに対してGoogleがどう対処していくは、確かにこれからの問題だ。

と書いていますが、まさにここのさじ加減が重要になりそうですね。
MyYahoo もどきは技術力だけで超えられますが、大衆の心理をうまくハンドリングできるかどうかが、成功の鍵になるのではないでしょうか。

そういえば、「おっ、googleの日本戦略、始動で新しい地政学の始まり」によると、Google 日本法人が人材募集を開始したそうです。これでサービスの日本語対応が迅速になるといいのですね。あと、Google AdSense の日本円支払い対応も早くお願いしますね。

1件のコメント

  1. Gmailについて考える

    エープリルフールではない、というGmailについて。梅田さんのBlogより。 Googleのe-mailサービス参入の意味 (CNET Japan) この記事のポイントは以下の3つ。 従来のフリーメールとの違い 「こちら側」から「あちら側」 セキュリティへの不安感 梅田さんの分析をベースに、…

    トラックバック by Δ3082004-04-3 03:28

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