がん登録制度と個人情報保護法
2006-6-27 23:27
福島県の某公立病院の外科部長とお会いして、話をしてきました、詳しいことは書けませんが、一番の話題はがん登録制度についてでした。
今年、がん対策基本法が可決されましたが、国ががん対策を推進していく上で、がん登録は必要不可欠といわれています。がん患者の長期的な追跡調査を行なうことで、効果的な治療法を見いだしていくことができるからです。
しかし、昨年施行された個人情報保護法もあり、また住基ネットに対する不安感情などもあり、がん登録の義務づけは見送られました。(付帯決議で「法律成立後、検討を行い、必要な措置を講ずる」とされています。) 告知をしていない患者の情報を登録して良いのか。そのようなデータが万が一漏れた場合はどうするのか。など懸念されることも多いのです。
その先生は個人情報保護啓蒙サイトを運営するNPO法人の委員長もなされています。昨年は全国各地で医療関係者向けに講演されていたので、ご存じの方も多いはずです。外科医として多くのがん患者の手術を手がけ、闘病患者、亡くなる方を診てきた医師であればこそ、やはりがん登録というセンシティブな問題に真摯に取り組まれているのではないでしょうか。
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