ドリコムが手がける検索エンジン
CNET Japan の記事にて、ドリコムの事業戦略についてドリコムの内藤社長の講演記録が載っています。面白いなあと思ったのはウェブログに関する部分ではなく、検索エンジンのところ。ドリコムが手がける検索エンジンとは、次世代検索サービス News&Blog Search のことでしょう。データマイニング技術を応用しているというのは知っていましたが、今回の記事ではもっと詳しく書かれています。
サーチエンジン事業の紹介では、核となる技術「マトリックスクラスタリング」の特徴を語った。「大手Eコマースサイトの検索処理スピードに比べ、ドリコムが提供するサーチエンジン技術は約1000倍の処理スピードを誇る」(内藤氏)としながら、大規模疎行列から密な部分行列を高速に抽出するという仕組みを具体的に解説。「基準行・基準列との内積をとり、小さいものを取り除いていく」というやり方で、コンテンツにマッチした広告の抽出や、類似ニュースの抽出/提供を行っているという。
詳しいアルゴリズムは想像もつきませんが、数学的な知識がないと、高速な検索技術を開発するのは難しそうですね。でもとても興味あります。
キーワード検索結果のページに表示される関連ページをたどることで、自分が本当に欲しい情報を見つけやすくなる「感覚的探索インターフェース」は、既にNews amp; Blog Searchでも導入されている。
アルゴリズムや速度だけでなく、ユーザインターフェースも大切ですが、やはり工夫は凝らしているようです。
検索エンジンといえば、すでに Yahoo、Google、MSN の三強時代に突入し、後発に勝ち目はないように思ってしまいがちですが、実はそうではないんですよね。そもそも Google 自体が後発組ですし、RSS を中心としたセマンティック・ウェブの時代ですから、新興組にもチャンスはあるわけです。面白そうですね。
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