Microsoft が Skype を買収。Skype au はどうなるのか

2011-5-10 23:56
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Microsoft が 85億ドルで Skype を買収するとの発表がありました。

一度 eBay に買収された Skype は買収による効果を見いだせず、創業者らに買い戻されることになり、今度は Microsoft のものになりました。今度は晴れて統合効果を発揮できることになるでしょう。

Microsoft が Skype を手に入れられるメリットは、Windows Live Messanger (MSM Messanger) などの VoIP のサービスをユーザ面で強化できるのはもちろんですが、それだけではありません。

たとえば Xbox に Skype 通話機能を付加することはすでに予測されています。

また、Skype を手に入れることで、Google Voice や Apple の Face Time を牽制し、コミニュケーションの市場で優位の立場に立てます。

気になるのは Skype のソフトやアカウントがどうなるのかということです。かつて MS が買収した Hotmail の例が参考になるでしょう。

短期的には変わらないと思いますが、長期的には Skype は Windows Live Messanger に統合されることになるでしょう。

Skype のアカウントは Windows Live のアカウントと結びつけられるのは早い段階で実施されると思います。

そして Skype のブランドは Microsoft Skype あるいは Windows Live Skype のような名称となり存続していくものと思われます。

FreeBSD を使用していた Hotmail は、買収後も3年ほどは FreeBSD のまま運営され徐々に Windows Server に移行されました。安定運用を考えてのことでしょう。

P2P で通信する Skype も中央のサーバの安定運用は不可欠です。いずれ Windows Server に移行されると思いますが、すぐにサーバ OS が変更されて安定になるというようなことはないでしょう。

気になるのは Skype と連携していた KDDI。au のスマートフォンには Skype au という独自ソフトが載っていて、音声通話は安定した通話回線を使用するなど独特な作りになっています。

従来の音声通話にとって変わる可能性があるこのアプリを、KDDI はスマートフォンのキラーアプリとして位置づけるほど力を入れていました。MS による Skype 買収でこの提携関係がどうなるのでしょうか。

Andorid OS を提携する Google 社との関係からすると、もしかすると Skype au は Google Voice au のようなものに取って代わるかもしれません。Skype au はサービス有料化の前に暗雲が立ちこめてきましたね。

スマートフォン向け通常アプリの Skype for Android はそのまま提供され続けるので、Skype au 以外の部分については引き続き変わりなく使えることになるでしょう。

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