グーグルがペイパーポストによる宣伝を実施→すぐに撤回

2009-2-11 12:45
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Google 日本法人(グーグル)が、ペイパーポストによる宣伝を開始したものの、これが Google 自身のガイドラインに違反することがわかり、撤回、謝罪しました。

ペイパーポスト (Pay per Post) とは、ブログの記事をい1本各ごとに報酬を支払うという仕組みによる、口コミマーケティングツールです。もちろん記事を書く人は報酬目当てで書くわけですから、ろくに調べたり使ったりせずに商品やサービスをほめる記事を書くわけです。また SEO 目的で、特定の URL にリンクを張ることが求められることが多いです。広告主としてはリンクを購入して PageRank を操作することと同等です。

そのため Google としては、ペイパーポストに対しては厳しい対応を取ってきましたが、今回は Google の日本法人自体がその「禁じ手」のペイパーポストに手を染めてしまったわけです。今回はサイバーエージェント子会社の CyberBuzz が使われたようで、すでに他の記事にもありますが、Google急上昇ワードランキング+ブログパーツ+CyberBuzzで Google 検索すると、多くのブログに書かれた記事があります。

渡辺隆広のサーチエンジン情報館(CNET Japan)の記事によると、GIGAZINE のこの記事もペイパーポスト広告なのだとか。確かに本文中に “Cyberbuzz” と書かれていても、広告だとは気づかずに読んでしまいますね。私たちはもっと誘導的な口コミマーケティング広告記事に敏感になるべきなのかもしれません。

TechCrunch の記事によれば、日本では米国におけるほどPayPerPostに対する風当たりは強くないとのこと。そのあたりで Google 日本法人の担当者も知らなかったのでしょうね。

グーグルは公式ブログの Google のマーケティング活動についてという記事で謝罪しています。

Google Japan では、製品を多くのユーザーに知ってもらうために、さまざまなプロモーション活動を実施しています。 今回、そのプロモーション活動の一部でブログを活用したことが、Google のサーチに関するガイドラインに違反することが判明し、このプロモーションに関しては中止しました。ご迷惑をかけた関係者各位とユーザーの皆さまにお詫びするとともに、再発防止に向けて、透明性の高いコミュニケーションに努めてまいります。

迅速な対応ですが、すでに書かれた記事はたくさんあり、リンクもたくさん張られていしまっています。PageRank への影響は不可避ですが、今後削除を依頼していくのか、検索アルゴリズムを調整していくのか、何らかの対応は避けられないようです。

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