メール履歴90日保存の法案提出へ
asahi.comの「メール履歴90日保存要請の刑訴法改正案 今国会提出へ」という記事により。
法務省は、インターネット犯罪に対応するため、電子メールがいつ、どこから、だれに対して送受信されたかを示す通信履歴(ログ)を、最長で90日間保存するようプロバイダー(接続業者)側に要請できる捜査手続きを新設する刑事訴訟法改正案を今国会に提出する方針を固めた。
法案が成立すれば、捜査機関は裁判所の令状なしに、メールの送信元、送信先、通信日時などを特定した上で、電子データを蓄積するサーバーを管理するプロバイダーや大学、企業などに最長で90日間保存するよう要請できる。
まだ法案が提出される前の段階ですが、可決・施行されてしまうと企業や大学などのメールサーバ管理者は負担が増えることになります。保存するのはログだけでなく、「特定の条件に合致した」メールそのものもでしょうから、複雑なスクリプトを書く必要があるかも知れませんし、場合によってはバックアップ装置の設置はハードディスクの増強なども考えなければなりません。
迷惑広告メールや、ウィルスメールなどが大量に届くメールボックスの場合は、90日間も保存したらかなりのデータ量になってしまうと思います。スパムだったら保存しなくもしても良いという条件が付くとも思えませんし。
まあ、保存できていなくても管理者が罰せられないのであればよいですが。でないとバックアップが失敗していたときに大変です。
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