Google も出会い系サイトに参入か
最近の IT ベンチャーでは、「ソーシャル・ネットワーキング」という言葉が盛んに喧伝されています。ソーシャル・ネットワーキングとは、一言でいえば「出会い系」です。(追記:言いすぎでした。)
アメリカでは、Friendster などの出会い系サイトが注目を浴びています。 日本でもネットエイジが Gocoo なるサイトを立ち上げています。これらが今までの出会い系サイトと何が違うかと言えば、
Friendsterにユーザー登録して自分のプロフィールとともに数人の友人を紹介すると、その友人の友人を順にたどっていくことによって新たな出会いを見つけられるというのが売りだ。
その意味では一緒(原文ママ)の出会い系サイトだが、男女の関係に特化しているわけではなく、ビジネスや社交的な関係を構築するためにもしばしば利用されるところが若干異なっている。
ということらしいです。
その Friendster を買収しようとして断わられた Google が、新たに Orkut.com という出会い系サイトを立ち上げたそうです。
一応、Google 社員が立ち上げたサービスで、Google の公式のサービスではないそうで、また加入するには Orkut.com にすでに加入している人から紹介してもらう必要があるとか。
また、CNET Japan の記事では、
もしOrkutがGoogleファミリーの一部となれれば、同社の方向性を大きく変えるきっかけになるだろう。
同社がネット用のセルフパブリッシングツールであるBloggerの開発元Pyra Networksを買収した際にもそうした変化が起こった。
ソーシャルネットワーキング・サービスの目指すところは、世界中の情報を組織化するという、 Googleが長年掲げてきた企業理念からかけ離れている。
Orkutを自社のサービスに加えれば、Googleは、人とウェブサイトの情報を結びつける代わりに、人と人を結びつけることになる。
という見方がされています。Blogger や Orkut は検索とは一見関係がないように思えます。
しかし、Yahoo への対抗策という観点からすると、つながりが見えてきます。Yahoo には My Yahoo! というパーソナライズ機能が備わっています。 これはユーザの趣向を知るのにまたとないツールで、注目の技術「パーソナライズ検索」に有用です。
ところが、Google にはパーソナライズ検索に使える個人データを知る方法がありません。そこで、Blogger や Orkut などを通じてユーザやその仲間(コミュニティ)の趣向を検索に反映させる手法を模索しているのではないかと推測できます。
同様の「グループの趣向を反映した検索」については、つい先日 Eurekster というサービスが登場したばかり。有効な手法かどうかは分かりませんが、これが実現すれば、ポータルサイトのパーソナライズ機能とは一線を画した方法になるでしょう。
とはいえ、すでにSEO の手法として使われることを懸念する声もあります。
広告屋さんのサクラが1万人くらい登録していて、ネット上の友達だと思っていた人は皆広告屋だったってことが起きそうな気がするんですけどね
「出会い系サイト」といえば、どちらかといえば悪いイメージがあります。「ソーシャル・ネットワーキング」サイトが本当にビジネスにも使えるサイトになるのか、はたまた単なる合コン募集サイトに成り下がってしまうのか、いったいどちらでしょうか。
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