RPM を使わずに make install した場合のアンインストール方法

2009-1-21 15:00
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Red Hat 系の Linux (Fedora Core や CentOS など)は、アプリケーションのインストールは RPM を使って行ないます。yum や up2date でインストールしても裏では RPM のパッケージがダウンロードされ、インストールされます。

一方で、ウェブや書籍の資料では、まだまだ「ソースの tarball から ./configure, make, make install」という流れを書いているものも多いです。これは他の UNIX、Linux、BSD などで汎用的に使える方法ですが、一方で RPM ベースのディストリビューションの手順ではありませんので注意してください。中には Red Hat や Fedora Core で、もとから入っている Apache の PRM を削除してソースから make install を勧めているような人もいますが、そういう記事は信用してはいけません。

有名どころのソフトなら、EPEL や rpm.pbone.net などで探せばたいていの場合は RPM が見つかりますし、Fedora の SRPM をリビルドする方法でも RPM を作成できます。さらには、tarball から RPM を作成できる checkinstall などを利用することもできます。

しかし、どうしても RPM が無い、RPM を作れない、CheckInstall も使えないときには、ソースの tarball からインストールする(すでにしてしまった)ときもあると思います。その場合に、インストールはできても、きれいにアンインストールできるでしょうか。

一応、Makefile が残っていれば、

# make uninstall

でアンインストールできるものもあります。autoconf, automake で作成された MakeFile であれば、大抵は対応しています。

もしくは、インストール時のログを保存しておき、それを参考に削除するという方法もあります。make 後に install する前に

$ make -n install

とすれば、実際のインストールは行なわずにファイルがどこにインストールされるかを表示してくれます。それでも大量のファイルを削除するのは手間でしょうから、configure の際に特定のディレクトリ下にまとめてインストールするようにすることもできます。

$ ./configure --prefix=/usr/local/hoge/

このようにすれば、そのディレクトリ下に展開されますので、あとで消すときに比較的楽です。ただし使う場合はシンボリックリンクを張るなどの工夫をしないと使いづらいのと、消すときにシンボリックリンクも忘れずに消す必要があります。

やはり Redhat 系のディストリビューションでは、RPM を使って管理するのが一番無難です。

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