Eclipse for PHP Developer のインストールと Pleiades による日本語化
Eclipse for PHP Developers は、オープンソースの開発環境 Eclipse を利用して PHP の開発をするための開発ツールです。Eclipse はもともと Java の IDE としてスタートしましたが、現在では Java 以外の PHP や Ruby などを開発できるようになっています。
ここでは、Windows 上で Eclipse をインストールしていない状態から、PHP の開発環境として Eclipse を導入し、日本語化する手順を紹介します。
JRE のインストール
Eclipse は Java アプリケーションですので、JRE が必要です。Java の開発をするわけではありませんので JDK である必要はありません。特に理由がなければ最新の JRE をインストールしましょう。
Eclipse for PHP Developers のダウンロードとインストール
Eclipse for PHP Developers は Eclipse PDT と呼ばれることもあります。Eclipse Downloads から Eclipse for PHP Developers のリンクをたどるか、PHP Development Tools (PDT) – Downloadsから、ダウンロードします。
本稿執筆時点では、Eclipse 3.6 ベースの PDT 2.2.0 が最新ですが、私が試した限りでは Xdebug がうまく動作しなかったので、Galileo SR2ベースの PDT 2.1 SR-2 をダウンロードしました。このダウンロードした zip ファイルをC:\eclipse フォルダなどに解凍します。exlipse.exe のファイルを起動すれば Eclipse の IDE が表示されます。
初回実行時はワークスペースをどこに保存するか尋ねられます。通常は起動したユーザのパスになりますが、分かりづらいので、私は C:\Workspace などに変更しています。
まだこの時点では日本語化がされていないのでメニューなどは英語表示です。日本語化させるために一度 IDE を終了しておきます。
起動しない場合
開発環境に Oracle をインストールしていたりすると、環境変数に Oracle が使う Java 1.4.2 のパスが書かれていたりします。システムの環境設定からパスの順位を変更してください。(やり方は割愛)
Pleiades のインストール
日本語化するには、言語パック(Language Pack)を入れればよいのですが、ここではプラグインによる日本語化を実現する Pleiades (プレアデス) を紹介します。ちなみにプレアデスとはすばる星団のことです。
プレアデスが言語パックより優れている点を配布サイトから引用しますと、「1 つの Pleiades で Eclipse 3.1~3.5 および 150 以上のプラグインを日本語化」「ソースに英語文字列がベタ書きされたプラグインでも日本語化」「新しいプラグインへの対応はまず Pleiades で行われ、その後 eclipse.org 言語パックに展開される」などなど。
すでに Eclipse 本体はインストール済みですので、上記のサイトの「 Pleiades 本体ダウンロード」からプレアデスのみの zip ファイルをダウンロードし、展開します。出てきたファイルをすべて C:\Eclipse フォルダに上書きします。
ここからの手順は readme\readme_pleiades.txt にも書かれていますが、eclipse.ini の最終行に以下の記述を追加してください。
-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
これで Eclipse を起動すると、メニューが日本語化されています。初回実行時は時間がかかりますが、最適化されていくにつれ起動時間は短くなるようです。
Readme の記述に従って、テキストフォントは MSゴシックの 9pt に変更した方が見やすくなります。
JStyle のインストール
JStyle は全角空白、半角空白、タブ、改行(LF、CRLF、CR)をエディタで表示可能にするプラグインです。 これはあると非常に便利ですので入れておきましょう。Pleiades と同じサイトからダウンロードできます。
対応するバージョンがわかりにくいですが、 Galileo/SR2 ベースの Eclipse for PHP Developers であれば、3.5.2 になりますので、3.5.2 用をダウンロードします。zip ファイルを解凍したら、plugins フォルダの中身を Eclipse の plugins フォルダにすべて上書きします。
“eclipse.exe -clean.cmd” を使って Eclipse を起動します。新しいプラグインを入れた場合は、このように -clea つきで起動させないと 動作がおかしくなることがありますので注意が必要です。
日本語ヘルプファイルの設定
これで Eclipse の日本語開発環境を整えることができました。 次に PHP の関数のヘルプを日本語化します。
Eclipse PDT 上で PHP の関数の上で Shift + F2 でリファレンスが開きますが、これが英語のままです。これを日本語のマニュアルが開くように設定します。
[ウィンドウ]-[設定]メニューを開き、[PHP]-[PHP マニュアル]で新規追加します。
名前は「PHP(ja)」などとし、リモートサイト(URL)をhttp://www.php.net/manual/ja とします。ファイル拡張子は PHP を指定します。登録したらこのマニュアルをデフォルト(太字)にします。
これで Eclipse 上で PHP の日本語マニュアルが引けるようになります。
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
コメント by 履歴書の添え状 — 2010-09-11 04:39