yum に RPMforge のリポジトリを追加する (CentOS5編)
RPMforge には Red Hat Linux や Fedora、CentOS では提供されていない様々なパッケージが提供されています。
このパッケージ群を yum コマンドでインストール・アップデートできるよう、yum のリポジトリに RPMforge の設定を追加します。設定ファイルも RPM で提供されているので、これをインストールするだけです。
//x86_64 (64bit) の場合 # rpm -ivh http://apt.sw.be/redhat/el5/en/x86_64/rpmforge/RPMS//rpmforge-release-0.3.6-1.el5.rf.x86_64.rpm //x86 (32bit) の場合 # rpm -ivh http://apt.sw.be/redhat/el5/en/i386/rpmforge/RPMS//rpmforge-release-0.3.6-1.el5.rf.i386.rpm
インストールすると、/etc/yum.repos.d/rpmforge.repo というファイルができます。rpmforge には大量の追加パッケージが含まれていますので、いくつかは基本パッケージと同じソフトの別バージョンが含まれています。
これらが自動的にアップデートに含まれ衝突したり不安定になるのを避けるためには、2つの方法があります。1つは通常は RPMforge を検索対象に含めず、必要なときだけ含めるというやり方です。もう一つは、リポジトリの優先順位を設定する方法です。
RPMforge を検索に含めない設定
/etc/yum.repos.d/rpmforge.repo を編集し、enabled=0 とします。これで通常の yum コマンドの検索対象から外れます。必要なときは、次のように --enablerepo オプションを使います。
# yum --enablerepo rpmforge list "php-*"
優先順位を設定する方法
優先順位を設定するには、まず yum-priorities パッケージをインストールします。
# yum install yum-priorities
これでうまく行くはずなのですが、本稿執筆時点で試したときはパッケージが見つからないというエラーになりました。rpm.pbone.net より手作業でダウンロードしてインストールして下さい。
# rpm --install ftp://ftp.pbone.net/mirror/ftp.centos.org/5.3/os/i386/CentOS/yum-priorities-1.1.16-13.el5.centos.noarch.rpm
設定ファイル /etc/yum/pluginconf.d/priorities.conf の enabled が 1になっていることを確認します。
次に /etc/yum.repos.d/rpmforge.repo を編集し次の行を追加します。
priority=10
また、/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo を編集し、各リポジトリに次の行を追加します。
priority=1
プライオリティは低い順番のものが優先されます。これで、同名のパッケージは CentOS 本来のものを優先し、RPMforge のものが上書きされないようになっています。
RPMforge でダウンロードした RPM をインストールした際に、パッケージの署名検証で警告が出ないよう、DAGの公開鍵をインポートしておきます。(DAG は FreshRPMS, Dries などとともに RPMforge に統合されたリポジトリです。)
# rpm --import http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt
コメントはまだありません
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.