裏面照射 CMOS センサー、Cybershot の次はαに搭載?
ソニーからサイバーショットの新製品、Cybershot TX1 と WX1 が発表されました。金属的な質感のボディも目を惹きますが、一番の注目は裏面照射 CMOS センサーの “Exmor R” ですね。いままでの CMOS センサーの欠点を克服して暗部ノイズに強くなりました。意外と早く、ハンディカムに続き、コンパクトデジカメにも搭載してきました。
さて、そうなると次はデジタル一眼レフのαシリーズに搭載されるかどうかですが、すぐに出る可能性は低いと考えられます。その理由は、デジタル一眼レフで使われる 35mm フルサイズや、APS-C サイズ(フルサイズの約半分)の CMOS センサーは、まだ画素ピッチに余裕があるためです。裏面照射(背面照射)センサーにしても、効果が数%しか上がらないためです。
Cybershot TX1, WX1 に搭載された “Exmor R” センサーは 1/2.4 型ですが、これは α の APS-C サイズの撮像素子の 1/13 程度の面積しかありません。面積は約 1/13 でも、1000万画素もあります。αも1000~1400万画素ですから、コンデジ用のセンサーは高精密に画素が並べられていることがわかります。
α700 の CMOS センサーは、横が 4,272 ピクセルで、23.5 mm ですので、画素ピッチは 0.0055mm となります。一方で、今回のセンサーは横が 3,648ピクセルで、センサーの横幅を仮に 6mm とすると、画素ピッチは 0.00165 mm となります。細かい方がノイズを拾いやすいので、小さいセンサーほど裏面照射を採用するメリットが出てきます。
これを当てはめると、α の撮像素子が裏面照射型になるのは、画素ピッチがいまより細かくなって 5,000万~1億画素位になったときではないかと思います。
ところがそんな中、オーストラリアのソニーサイトに、裏面照射 CMOS を搭載したαが出るような気になる文章が掲載されていると話題になっています。
the launch of new Cyber-shot, Handycam and α DSLR models featuring the Exmor R CMOS sensor
と書かれていますので、サイバーショット、ハンディカムに続き、Exmor R センサーを搭載したα新製品が登場する可能性があります。このサイトは現在では “R” がなくなって単に Exmor CMOS sensor と書き換わっています。記載ミスだったのか、リークだったのかはまだわかりません。
しかし、一眼レフのメインの撮像素子として採用されなくても、α300シリーズで使われているクイックAFライブビュー用のセンサーとして採用される可能性はあるでしょう。もちろんその場合はライブビュー用のセンサーで動画を記録することもできるようになるでしょうし、スイングパノラマも対応してくるかもしれません。α500/α550 の噂とも合致するので、そんな期待をしてみるのも良いかもしれません。
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