3D仮想空間って10年前くらいに通った道
最近、セカンドライフの将来性がどうだとか、大したことないとか、興味がないとか、そんな話が多いです。ベンチャーとかマーケティングの人だけが躍起になっていますが、醒めた目で見ている人も多いんじゃないかと。私は試したことすらないし、試す気も起こりません。私の周りでもまったく話題になっていないのでスルーするつもりだったけど、不思議なことにニュースではよく見るんですね。電○の陰謀でしょうか。
ほかにも Sony (SCE) の Home とか、Disneyが子供向け仮想空間「Club Penguin」買収、アジア進出も計画 なんて話も聞きますが、何だか白けてしまいます。
さて、10年くらい前の VAIO には Community Place Browser というソフトで 3D 空間を体験できていました。1997 年に発配されたどんなものかというと、VRML を用いた 3D 仮想空間で、アバターを通してコミュニケーションできるというソフトです。このソフト自体は仮想空間へのアクセスを提供するもので、複数の仮想空間に対応できるようになっていました。その一つとして「さぱり(Sampo Park Relaxation)」という 3D チャット空間も用意されていました。
Virtual-Realityの波紋 Communityplace “SAPARi” や さぱりワールドへGO!にスクリーンショットがあります。かわいいキャラクターで見知らぬアバターと出会って会話できるのはそれなりに楽しかった思い出があります。ポリゴンにテクスチャもなくてしょぼいと思うかもしれませんが、これが Windows 95 上で動いていたのだから、当時としては画期的なことだったのです。まあ、アーケードの Virtua Fighter 2 が 1994 年リリースということを考えるととても悲しくなりますが。
で、私がその 3D 仮想空間を続けて使っていたかというと、すぐに飽きてしまいました。その理由には、アバターの操作性の悪さや、異様に重かったということがありますが、これは今セカンドライフに指摘されていることと同じですね。リアルでないポリゴンキャラでしたのでまだ愛着がわきますが、セカンドライフはその点でも生理的にダメですね。
その後、ソニーも「さぱり」のサービスを停止して、忘れ去られていきました。10年前にこの道を通ったそのソニーまでが、なぜいまさら 3D 仮想空間なのか。はなはだ疑問です。
最後に、今回記事を書くために検索していたら「偽さぱり開発中」なるページを発見してしまい非常に心引かれているんですが……。
謎ってなに?
コメント by BlogPetのusausa — 2007-08-12 09:35