Drupal のインストール
Drupal というウェブログツールを kudo さんから教えて頂きました。ウェブログツールというよりも、コンテンツ・マネージメント・システム(CMS) と言った方が適切かもしれません。
Drupal は Movable Type のほぼすべての機能を備え、オープンソースで GPL ライセンスの許で利用できます。そして PHP により実装されています。データベースは基本的に MySQL を利用するようですが、PostgreSQL など他の RDBMS でも動作するようです。
なんとすでに日本語化で利用されている方もいらっしゃいました。残念ながらパッチは Not Found なのですが。
さっそくインストールしてみました。ファイルを解凍すると INSTALL.txt とという英語のファイルがあるので、これを頼りにインストールします。しかし、PHP の設定を
session.save_handler user
にしなければならないと書いてありますが、この設定では、phpPGAdmin が動作しなくなってしまいます。値を元の file に戻しても問題ないようなので、そのままにしました。
インストール先のサーバの都合上、MySQL ではなく PostgreSQL を使いました。いろいろハマリましたが、無事動作するところまではこぎ着けました。とくにデータベース作成後、始めに plpgsql を使えるようにしておく必要がありました。以下、db_name, db_user, db_password などは適宜読み替えてください。
$ createdb db_name $ createuser -A -D -P db_user
drupal=# CREATE FUNCTION plpgsql_call_handler () RETURNS LANGUAGE_HANDLER AS '/usr/lib/pgsql/plpgsql.so' LANGUAGE C; CREATE FUNCTION drupal=# CREATE TRUSTED PROCEDURAL LANGUAGE plpgsql HANDLER plpgsql_call_handler; CREATE LANGUAGE
あとで知ったのですが、上記は createlang コマンドでも代用できるようです。
$ createlang plpgsql db_name
次にデータベース作成スクリプトを流し込みます。
$ cat database.pgsql | psql -U db_user db_name
エラーがでなければ OK でしょう。
その後、includes/conf.php ファイルを書き換えます。
$db_url = "pgsql://db_user:db_password@localhost/db_name"; $base_url = "http://drupal.fumika.jp";
base_url には URI を指定します。末尾にスラッシュをつけてはいけません。
私のところでは、ディレクトリ指定ではダメで、サブドメインを作るらないと、うまくいきませんでした。
しかもこれだけではエラーが出てしまいます。drupal.org の Q&A を参考にpostgresql.conf を次のように設定しました。
tcpip_socket = true port = 5432
その後、PostgreSQL のデーモンを再起動すると、つながるようになりました。
トップページは表示でき、ユーザ登録もできました。しかし記事を投稿するとエラーになってしまいました。そのままでは日本語を完全に利用することはできないようです。
kudo さんのお知り合いの方が日本語化パッチを開発中とのことなので、ひそかに期待しています。(って書いてしまって良いのかな?)使い勝手次第では MT3.0 の有力な対抗馬になりそうなので、要注目ですね。
Drupal 4.4.0
Drupal 4.4.0 は Movable Type 3.0 の代わりとして使えるか?
トラックバック by 観測気球 — 2004-06-7 13:41