ハッカーとクラッカー
2003-1-30 22:31
最近、新聞やテレビの報道でも、ネットワーク犯罪をよく見聞きします。
ここで気になるのが、「政府のシステムにハッカーが侵入」とか「ハッカーがホームページを書き換え」
という表現です。
そもそもハッカー(hacker)とは、コンピュータに詳しくて、優れたシステムの構築などができる人を指します。
コンピュータマニアというかオタクのことですが、侮蔑ではなく、尊敬の念をこめて呼ばれる称号でした。
犯罪者とか攻撃者という意味はありません。
これに対し、他のコンピュータに侵入し、データを盗み出したり、改ざんしたり、破壊活動を行なう人のことは
「クラッカァ�(cracker)」と呼ばれます。報道でもきちんと使い分けをして欲しいものです。
単純に言えば、攻撃者は「クラッカー」であり、「ハッカー」はどちらかと言えばそれを守る立場に当たります。
ハッカーはシステムを構築するだけでなく、セキュリティを調査・確認するために、
わざと不正アクセスを試みる場合があります。
このような行為を「ハッキング(hacking)」と呼びますが、
悪意を持った攻撃「クラッキング(cracking)」とは区別しなければなりません。
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