東北地方太平洋地震に対してできること・節電・募金・献血ほか

2011-3-12 11:36
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東北太平洋地震で被災している現地の方のことを見聞きすると本当に胸が痛くなりなんとかしてあげたいという思いに駆られます。同じような方も多いと思います。

とりあえず、他の地域に住んでいる人ができることをまとめてみます。

不急な電話やネットをしない

電話回線やネット回線には限界があります。地震直後より携帯電話もつながりやすくはなっていますが、被災地の方や、緊急用に使ってもらえるよう、不要不急な電話は避けましょう。

スマートフォンを利用している方は、携帯電話の 3G 回線を使うよりも Skype などパケット網を使った方が 3G網の負荷を軽減できます。Google Talk も OK みたいです。

ネットについても情報を得るために必要なのはもちろんですが、不要不急の負荷をかけるようなことはやめましょう。 OCN より 【お願い】動画再生等、お急ぎでない通信はお控えくださいという案内が出ています。

インターネットの通信は、利用者が共用で使っています。通信容量には、一定の限度があり、全体の通信量が急激に増えてしまうと、一時的に通信が利用できなくなる場合もありえます。

情報の収集や家族との連絡等のために、インターネット経由の通信を必要とされる方も多数いらっしゃいますので、不急の通信、たとえば、容量を大きく必要とする動画の再生等のご利用は、しばらくの間、できるだけお控えいただきますよう、特段のご配慮をお願いいたします。

NHK の放送を Ustream やニコニコ動画で見られるようになっていますが、TVが見られる人はUstやニコ動ではなくTVを見た方がよいです。ネット回線のキャパシティを、TVが見られない人に回してあげてください。

節電を心がける

福島原発が稼動していないことなどにより、関東地方では電力不足がしばらく続くと予想されています。輪番による停電が行なわれる可能性も高まっています。

需給逼迫による停電の可能性と一層の節電のお願いについて 東京電力

中部電力、関西電力、北陸電力、九州電力などからも電気が融通されて送られてきていますが、周波数の違い( 東日本は50Hz、西日本は 60Hz) を変換するための変電能力の限界があり、これでも不足化する見込みです。

医療機関など、本当に必要な場所に電気を送り届けるために、節電・省電に協力しましょう。使っていないサーバを止めるとか、部屋の中でコートを着て暖房の温度をさげるなど一人一人の取り組みとしてはわずかでも多くの人の善意が集まれば山となります。

Twitter ではエヴァンゲリオンでの作戦になぞらえて「ヤシマ作戦」としても、賛同者がひろがっています。

節電徹底へ「ヤシマ作戦」賛同者がTwitterで広がる – ITmedia News

上でも述べたとおり、変電能力の限界がありすでに上限に達していますので、関西・北陸・九州の方が節電されても関東に届けるための直接の効果はありません。

もちろん環境のためにも節電は大事なことですが、無理な節電をせず日本復興のためにできることに役立ててください。関東甲信越・北海道の方の節電が効果的です。

Twitter で余計なデマを広げない

Twitter で有益な情報を広めるのはよいことですが、なかには信憑性の低い情報やデマも含まれています。

コスモ石油の燃料タンク火災に関して、有害物質が雨と一緒に降ってくるといった内容のツイートやチェーンメールが出回っています。これはデマで、コスモ石油が公式に否定しています。

asahi.com(朝日新聞社):コスモ石油が否定 「火災で有害物質降る」のメール連鎖 – 東日本大震災

タンクに入っていたのは LPG (液化プロパンガス) です。燃えても二酸化炭素と水になります。窒素酸化物(Nox)や硫黄酸化物(Sox)も少ないです。

広めてしまった人は訂正して回ってください。そのままだとデマが拡散し続けてしまいます。この県はいまだにデマのメールが拡散し続けているようですので注意してください。

デマでなくても原発関連の不確定な情報をツイートしまくる人がいますが、いたずらに不安を煽るだけです。冷静な情報発信を心がけましょう。

被災地に物資を送りたい場合

基本的には個人レベルでの救援物資の送付はやめた方がよいと思います。理由は仕分けのための手間がかかるため、福島県など自治体によってははっきりと断わっているところもあります。

福島県ホームページ – 組織別 – 平成23年東北地方太平洋沖地震について

義援物資の受入方針について ◆

 個人の方からの義援物資

   混乱を避けるため、申し訳ありませんが辞退させていただきます。

送付したい場合は、事前に自治体に問い合わせるか赤十字社などの窓口を通じてください。

不要品を送らないで

また、被災地への荷物輸送などは現在厳しい状態です。宅配便などは利用できないと考えてください。

どうしても送るのであれば、その際、喜ばれる物は水と食料ですが、生ものや冷蔵冷凍が必要な物は迷惑です。また古着を送る人がいますがこれも迷惑となります。新品の毛布や軍手なら役立ちます。あと千羽鶴を折って送る人もいますがこれも迷惑になります。

不要品を送るのはやめてください。基本的には信頼できる機関に募金する、義援金を送るほうがよいです。

募金・義援金

いくつか募金のサイトが立ち上がっていますが、このような災害時には募金を装った詐欺がでることもあります。ネットなら以下のサイトがよいと思います。ポイントでも募金できるサイトがありますので、貯まっているポイントを募金しましょう。

募金情報まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震

インターネット募金「緊急災害募金」 – Yahoo!ボランティア

あなたのTポイントを被災地へ。Tポイント募金

@nifty Web募金

献血

献血は必要です。ただ、多くの方がいっせいに献血をしても、保存や運搬の観点からキャパシティを超えてしまい、せっかくの血液が使われずに廃棄されてしまうということにもなりかねません。

この土日は献血される方は多いと思いますが、なるべく平日に分散して献血してください。

追記)血液が不足した場合は日本赤十字社からマスコミを通じて呼びかけがあるそうですので、体調を整えて待ちましょう。

最後に

くれぐれも無理をしてまで節電して体を壊したりしないようにしてください。

このページへのリンクはご自由にどうぞ。

5 Comments

  1. すごく参考になりました!
    ぜひほかの方にも知っていただきたい情報ばかりなので、このページをリンクしてもよいでしょうか?

    コメント by nana — 2011-03-13 11:45

  2. nanaさんこんにちは。
    リンクは自由です。紹介してください。
    よろしくお願いします。

    コメント by fumi2011-03-13 14:27

  3. 「血液が父祖」になってるよ。

    コメント by N — 2011-03-25 02:07

  4. Nさん、ありがとうございます。修正しました。

    コメント by fumi2011-03-28 11:16

  5. 大変参考になり、わかりやすいので、たくさんの方に見てほしいと思いました。
    一点だけ、聞いていただけますか。

    物よりもお金を送ったほうがよいのはわかります。
    震災後早い段階では、不必要なものが頻繁に報道された公共機関や自衛隊あてに集中して届いたり、そこで仕分けの手が足らず、またはボランティアの人手がとられ、困った話もたくさん聞きます。
    また、冬物衣料がどこでもあまったとも聞きます。

    それから1・2ヶ月後、いちがいにそうともいえない状況がわかってきました。
    お金が被災者のもとに届いていない、救援物資に使われていない、ということは、メジャーな報道機関でも、繰り返し伝えられていることです。

    また、現地ボランティアさんによる深刻な報告が、発信されるようになりました。
    本当に必要なものが、ないということです。
    米・水・野菜のほか、人間はあらゆるものがないと生きていけません。
    衛生用品・医薬品・サプリメント、下着・生活着・・・。これらが慢性的に不足している大型の(数百人単位が避難)避難所がいくつも存在します。

    そこでは、栄養不足や衛生状態による慢性疾患や、持病の悪化が起こり、せっかく助かった命をおとしてしまうという、状況も起こっています。

    震災報道が減る中、救援物資の量も減り、人でも減り、
    被災者の収入・住居の展望もないまま、公的援助が(カップめんなどの配布)が次々打ち切られているそうです。

    公的な保護の体制ができるまでの「つなぎ」として頑張ってきたボランティアの方としては納得がいかず、やむを得ず活動延長し、自分達の資力体力を使って、
    よびかけサイトを作り、避難所・自宅避難者の要望を調査し、
    全国に要請を発信しています。
    現地ボランティアと、後方支援の密なつながりが、被災者の命をささえているといっても過言ではありません。

    マッチングシステムといわれるものですが、詐欺が起こる可能性もあり、賛否あります。確かにためしにサイト内で何件かやりとりしていると、詐欺の可能性を感じる動きも少なくなく、支援者は、よく気をつけてほしいところです。

    しかしそこで、個人からの直接の送付をあきらめてほしくないです。
    現地ボランティアの日々の活動が信頼できる、ブログ・HP等はたくさんあり、
    決してぜいたくではない、生命維持のための物資要請が見つかります。
    そこを信頼するかは、支援側の自己責任になってきますが、
    物資をうけっとた後の活動も写真などでアップされ、
    私は、募金箱に入れたお金よりずっと、使われた内容がわかりやすいと思います。

    「不必要なもの」は、要請を聞かずに送るから「不必要」となりますが、
    ちゃんと聞けば「ただちに必要なもの」がすぐにわかります。
    精神的なケアのための手紙を送るプロジェクトや、
    仕事を得るための、販路開拓のサイトなど、
    あらゆる支援を、支援者個人個人に呼びかける情報は、たくさんあります。

    もう、いちがいに「信頼ある機関にお金を」というだけの段階ではないと思います。
    物資があまるという報道も、「よく報道された宮城などにあつまりすぎた冬物衣料」のような一時一箇所のことなので、簡単に表現されるべきではないと思います。

    すでに公的システム、大きな機関などに一任できない、これが未曾有の災害だということを学び、「ほんとに大丈夫なの?」と常に疑問を持つことが大事だと思います。
    宅配便も今はそれほど混乱していません。
    すでに早くから、通常の日数で東北まで届けてくれます。
    民間による宅配便の普及は、復興の大きな力になったと思っています。

    信頼できる要請情報を得た上で、私は個人からの直接送付をおススメします。す。

    東北関東大震災被災地支援ネットワーク・打越岳さん代表・湘南ビーチタイムさん協力

    陽だまりIWATE岩手県沿岸北部小さなボランティアの会

    チームくまさん

    ふんばろう東日本プロジェクト

    お手紙プロジェクト

    おととい奇跡の一本松が報道されたばかりの陸前高田の「高田松原を守る会」での避難所での手芸品販売。(一本松ストラップが素敵です)

    ぜひ、ご参考にされてください。

    コメント by つきこ2011-06-12 13:23

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