デジカメ大手の再編について勝手に考えてみる

2010-9-23 10:09
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パナソニックが三洋電機を子会社化し、ビクターとケンウッドが経営統合してから「日本の電機業界も再編が進む」とか言われていましたが、その気配はありません。あいかわらず事業分野ごとの合弁にとどまっています。

さて、ここでは私が興味を持っているデジタルカメラという軸で考えてみます。今日の世界のデジタルカメラ大手は、キヤノン・ニコン・ソニー・パナソニック・オリンパス・HOYA (PENTAX)・カシオ・リコーなど、日本企業を名を連ねています。これら AV機器・光学機器ローカーがこれからどうなってくのか考えるのは面白いです。

PENTAXの行く末

まず HOYA に吸収合併されたペンタックス。HOYA グループにはケンコー、トキナーがあります。ペンタックスとトキナーは HOYA による買収以前から協業関係がありましたので、PENTAXとトキナーの統合が考えられます。

一方で昨年は PENTAX のカメラ部門の売却も報じられました。ビクターとケンウッドが統合した JVCケンウッドは、ビクターがビデオカメラを手がけています。PENTAX でデジタルカメラへの進出の足がかりとしようとしたようですが、条件が合わず断念したようです。HOYA はペンタックスの内視鏡など医療部門が欲しかったのだという話があり、遠からずカメラ部門は売却されると思われます。

どうせならかつて K マウン互換のフィルム一眼レフを発売していたリコーが PENTAX を買収するのはどうでしょうか。リコーはコンパクトとユニット交換式の GXR を展開しています。
ユーザー満足度が高い製品が多いのですが、シェアは3%前後と低迷しています。

PENTAX の買収でレンズ交換式一眼レフと中判を押さえることができます。リコーはイメージングの分野でキヤノン、富士フイルム(・ゼロックス)に対抗していくという視点からも面白いです。

Nikon

まあニコンというと一眼レフに限って言えばキヤノンとシェアを分け合う存在ですが、コンパクト部門やビデオカメラを総合したシェアではソニーやパナソニックなどに全く及びません。

ニコンも80年代にはビデオカメラを発売していましたが撤退しています。ビデオカメラシェア3位の JVCケンウッドを買収したらキヤノン・ソニーと戦えるようになります。しかしケンウッドとかおまけもたくさん付いてきてしまいますね。

もしくはニコンと富士フイルムが経営統合すれば面白そうです。富士はデジタル一眼レフで圧倒的なシェアを手に入れられます。センサーの生産からカメラ、プリンタの販売まで一気に手がけられるでしょう。

キヤノン

大手電機を越える時価総額を誇るキヤノンはデジタルカメラ・ビデオカメラ合計で考えると世界的にもソニーと拮抗しています。ソニーを追い落とすためにコニカミノルタを買収して特許を押さえるというのはどうでしょう。

コニカミノルタの複写機やレーザープリンターのシェア(わずかですが)も取り込むことができます。逆にソニーがコニカミノルタを丸ごと買収して事務機に進出するとはなぜか想像できないのですよね。

オリンパス

一眼レフのシェアがかなり落ち込んでいるオリンパス。でも事業の柱は世界シェア7割を持つ内視鏡など医療分野です。同じフォーサーズ連合で、最近特に医療分野に力を入れてきているパナソニックに買収されても問題ないと思いますし相乗効果もあるのではないでしょうか。

逆に PENTAX が HOYA に買収されたように、オリンパスが他メーカーに買収されても、カメラ部門だけ売却されるという憂き目にあうのではないかと思われます。

もちろん「ナショナル」や「SANYO」ブランドですら消滅させるパナソニックですから、「Olympus」ブランドも消滅するに違いありません。

以上、妄言でした。

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