ポライトネス・ストラテジーと敬語の関係

2006-6-26 06:56
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国立国語研究所の方からポライトネス・ストラテジーという観点から、方言や敬語の使い方についての話を聞きましたのでメモ。

ポライトネス・ストラテジーとは、調和の取れた人間関係を築き維持するために行なう、相手に配慮した言語行動です。人は誰でも「仲良くなりたい」という「ポジティブ・フェイス」、「邪魔されたくない」という「ネガティブ・フェイス」の二つ面の欲求を持っています。

ポジティブ・ポライトネスは、ポジティブ・フェイスを満たす働きかけで、相手に共感することもその一つ。その点から、方言を使うことはポジティブ・ポライトネス・ストラテジーになります。また、ネガティブ・ポライトネスは、ネガティブ・フェイスを満たす働きかけで、敬語を使って敬意を表わすこともはいります。

たとえば医療現場において、患者さんを「患者様」と呼んだり、「検査結果をご報告します」などと過剰に敬語を使うのは、ネガティブ・ポライトネスになるので、医師と患者の対等な関係を構築するのに相応しいかどうか。

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