ドコモが電子書籍端末でサムスンと提携。他の陣営はどうなるか
NTTドコモとサムスンが電子書籍で提携するとのことです。日本経済新聞より。
電機、通信各社は相次ぎ電子書籍型端末を実用化する。韓国サムスン電子はNTTドコモと組み年度内に日本市場に進出するほか、ソニーはKDDIと組んで参入を検討している。端末と回線、書籍などコンテンツ配信の仕組みをセットにして家電量販店や携帯電話ショップで販売する。ソフトバンクモバイルが扱う米アップルの多機能端末「iPad(アイパッド)」に対抗、競争激化で普及に弾みが付きそうだ。
上記の記事の続きは登録会員のみしか読めませんが、サムスンの「Galaxy Tab」を採用することが書かれています。Galaxy Tab は7インチの Android 2.2 タブレットです。
ドコモはすでに大日本印刷と電子書籍サービスでの提携を発表しています。てっきりシャープと提携するのかと思っていましたが、サムスンと提携とは意外でした。
KDDI はソニーや凸版などと提携を発病しています。これで DoCoMo×Samsung, KDDI×SONY, Softbank×Apple と明確な構図ができました。
Sony は “Reader” の 3G対応機を au で投入? http://trunc.it/b… でもこれ Android じゃないんだよね。Kindle 対抗にはなっても iPad や GalaxyTab には対抗できない気が。
ソニーは海外で電子書籍リーダーの新モデルを発表済みで、日本でも発売が予定されています。ソニーは日本市場から一度撤退していますが、再参戦となります。
Sony Reader には 3G モデルもあるのでこれが au 端末として発売されるのでしょう。
一方で、これらのキャリアとの陣営と組んでいないのが東芝です。東芝は電子書籍にも利用できる Android タブレット FOLIO100 を海外発表しています。日経の記事の続きでは東芝が組むキャリアは決まっていないとのことで、日本未発表なのもこれが影響しているのでしょう。
東芝が単独でサービスを開始する可能性はありますが、組む可能性があるキャリアとなると KDDI (au) の気がします。au は 2009 年に東芝製の biblio というブックケータイを発売しています。
その KDDI が biblio leaf という商標を出願中です。これは東芝から新しいブックケータイあるいはタブレットが出る可能性があることを示していると言えそうです。IS04 が東芝製という説もありますので、タブレットではなくスマートフォンの可能性もあるでしょう。
一方で、電子書籍端末参入を発表し、ティザーサイトを立ち上げているシャープは 9月27日に電子書籍事業の説明会を予定しています。シャープは端末だけでなくサービスも独自展開するようです。どこからキャリアと組む可能性もあります。
そして海外では最大の電子書籍プレーヤーである Amazon が気になります。独自の電子書籍プレーヤー Kindle をひっさげて今秋から日本でも本格的にサービス開始と言われています。
これらをまとめたのが上の図です。端末は出そろってきましたが、日本では印刷業界・出版業界が既存の紙の本を死守しようとするでしょうから、端末の出来だけでなくサービスがどこまで立ち上がるかが重要です。せつかくの電子書籍も単価が紙の本と同じだったり、あるいはダウンロードが面倒だったり、DRM の制約が厳しいサービスは失敗するでしょう。
今後の電子書籍サービスの動向に要注目です。
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