小室哲哉逮捕でCD発売中止に加え、楽曲配信まで停止されたわけ
小室哲哉が逮捕されましたが、なんとエイベックスは globe の新曲発売中止、ソニーも TM NETWORK のベスト盤発売中止だそうです。そればかりか、エイベックスは楽曲配信まで停止したとのこと。これについては納得がいかないという人も多いようです。考え方によってはダウンロード販売に絶好の機会ですらあるのに、エイベックスはなぜ販売中止してしまったのでしょうか。
それは今回の事件が著作権の譲渡詐欺であることと関係していると思います。毎日新聞の記事によると、一部の楽曲についてすでに二重譲渡をしていたようです。
音楽著作権を巡る詐欺疑惑が浮上した小室哲哉・音楽プロデューサー(49)が、既に音楽出版社に譲渡していた一部楽曲の著作権を自分の関連会社に「二重譲渡」していたことが大阪地検特捜部の調べで分かった。さらに、その著作権を担保に数億円の借金をしていたことも判明。特捜部は、小室プロデューサーがなりふり構わず著作権を悪用していたとみており、5億円詐欺疑惑とともに実態解明を進める。
二重譲渡の疑惑があるのは、小室プロデューサーが作詞や作曲をした計34曲。96~97年に発売され、200万枚を超える売り上げを記録した安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」やglobe の「DEPARTURES」などのヒット曲が多数含まれている。
ただし、著作権収入を得ていたことからすると、音楽出版社への譲渡となっている部分は、預けているのかもしれません。また、小室哲哉は著作権を担保にして借金しているという話も出ていました。
いずれにせよ、著作権がすでに譲渡されていて、しかも二重に譲渡されているとなれば、CD の売上から得られた印税はどこに入るのかややこしい話になります。しかも globe の新曲である “Get Wild” および “Self Control” は TM Network 時代の曲のセルフカバーですから、すでに著作権が譲渡された曲の可能性もあります。
おそらく、そのあたりの権利関係がすっきりするまでは、音楽会社も販売はできないと言うことなのでしょう。自分のところに版権があると思っていたら、実は無かったなんてことではシャレになりません。ということで、新しい CD のみならず既存の CD も絶版になってしまう可能性がありますね。
ファンとしてはいまのうちに欲しいものは買っておいた方がよいかも……。個人的には Digitalian is eating breakfast のライブ DVD を買いそびれたことを後悔していますが、再発の見込みは絶望的ですね。TM Network はぜひ Spin Off (小室抜き+サポートメンバーの編成でライブをしてた)として新曲でも出して欲しいです。
iTunes Store はまだ楽曲配信を停止してはいないようです。ちなみに iTunes Store では、小室哲哉が員巣トゥ流メンタルのアルバムとして『Far Eastern Wind』シリーズを発表しています。こちらは CD では購入できないのですが、嫌いな iTunes を入れないといけないのでいままで購入は見送っていました。『Winter』『Spring』『Summer』『Autumn』と出そろったので買っておくかなー。あと未発表曲のおまけ付きのキーボードマガジンも買っておけば良かった。
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