Clam AntiVirus を Sourcefire が買収
オープンソースのアンチウィルスソフトである Clam AntiVirus プロジェクトが、Snort を手がける Sourcefire に買収されたと発表がありました。これはびっくり。
それにしても Sourcefire、てっきり Check Point に買収されたのかと思っていたのですが、白紙撤回されいつの間にか上場していたようで、その資金を使ってプロジェクトごと買収したのでしょう。
今後も ClamAV のソースや定義ファイルは GPL で公開され続けるということで、開発者やユーザはひとまず安心してよさそう。むしろプロジェクトにとっては SourceFire のリソースの恩恵が受けられますし、その結果ユーザも性能の向上などの恩恵にあずかれるでしょう。Sourcefire 社としても Snort との連携などビジネスの強化になるのでメリットがあります。
有償サービスで機能強化という線は考えられますが、無償サービスと有償サービスで定義ファイルが異なるとかっていう方向に行くと嫌ですね。あと強いて言えば ClamAV のログマークや商標が Sourcefire 社のものになるので、そのあたりで影響があるかもしれませんが。
それにしても、秀でたオープンソース・ソフトウェアが企業に買収されて、開発も継続される、開発者も給料が出るようになるなど、最近はそんな話をよく聞くようになりましたね。もちろん一部の成功したプロジェクトだけですが、夢のような話が当たり前になってきました。オープンソース・ソフトウェアも確固たる地位を築き、ビジネスにはならないという話はもはや過去のものとなりましたね。
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