GMOがローン・クレジット事業撤退、証券売却へ
誠に遺憾ですが、本日をもって、「ローン・クレジット事業」からの撤退を決定いたしました。
この背景には、テレビや新聞などで報道されているように、クレジット・消費者金融業界を取巻く環境が、貸金業法の改正、過払い利息返還の動向、そして、昨年10月13日に発表された公認会計士協会の会計指針の変更など、激しい外部環境の変化があります。
とのことで、GMOインターネット(GMO)はローン・クレジット事業から撤退するとのこと。これらの事業は現経営陣に対し、MBO で全株式 (91.1%)を528万円で譲渡し、NK3ホールデングスとなります。この取引による損失は64億円とのこと。これを補うために、GMOインターネット証券の全株式を熊谷社長個人に売却し、28億円を得るほか、GMOホスティングセキュリティの株式を一部売却するそうです。
また、イーバンクの保有株式も年内を目処に売却するとのことで、GMO は金融事業から完全撤退し、ドメイン・ホスティング・サーバ証明書などのインターネット関連事業に集中するそうです。ITmedia Newsによれば、根機は無配転落とのこと。株価も最近は 400 円台にまで低迷していました。
2004年頃から、都銀や IT 企業がこぞって消費者金融・カードローン・クレジット会社を買収しまくって、個人相手の高金利金融サービスに手を伸ばしました。しかし濡れ手に粟どころか貸金業法改正で停滞しっぺ返しを受けています。GMO はも例外ではなかったわけです。やはり IT 企業は IT の世界でまともに商売して貰いたいというのが一庶民の感想です。(もともと GMO はダイヤルQ2サービスですが)
それにしても証券会社を48億円で買ってしまう熊谷社長がある意味すごい。体制立て直しの気合いは感じられますね。
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