ヤフーが Yahoo を飲み込む日
ITmedia の記事によれば Yahoo Japan (ヤフー) のページビューが本家 Yahoo のページビューを抜いたとのこと。それはいつの日かやってくるという予感はありましたが、世界一になったとは意外です。
ネットレイティングスの5月度インターネット利用動向調査によると、Yahoo!JAPANの同月の月間ページビュー(PV)が318億PVに上り、世界1位になったことが分かった。
米国調査によると、同月のトップは米Yahoo!の316億PVで、Yahoo!JAPANはこれを上回った。MySpaceを擁するNews Corp. Onlineが296億PV、Googleが212億PV、Microsoftが155億PVと続いており、ネット人口が日本の約3倍という米国の事情を考えると、Yahoo!JAPANのPVの集中ぶりは際立っている。
とはいえ、ヤフーには Yahoo しかありませんが、Google には YouTube があり、楽天には Infoseek があり、Microsoft は MSN や Live といった別ブランド・ドメインのサイトがあります。Yahoo が本当に勝っているとは言いがたい状況です。
CEO が変わった Yahoo ですが、このままではヤフーの子会社になってしまうかもしれません。むしろその方がよいかもしれません。日本のセブンイレブンは本家アメリカのセブンイレブンを子会社化し、イトーヨーカドー・デニーズと経営統合し、さらにミレニアム(西武百貨店・そごう)とも合併し一大グループとなりました。ヤフー& Yahoo はその道をたどれるでしょうか。MS に買収されるというシナリオは面白くあません。おそらくソフトバンクの孫社長が黙って見てはいないでしょう。むしろ孫社長を媒介として、Yahoo が MySpace を取得する方が面白そうです。
かつて隆盛を誇った Excite@Home は破綻しましたが、日本のエキサイトは上場するまでになりました。一方でアメリカで失敗した Infoseek (最終的にはディズニー傘下の go.com) から資産を買い取った日本のインフォシーク(楽天傘下)ですが、結局検索エンジンの自社開発はストップし、Infoseek メールは未だに旧態依然としている有様です。
気になるのは日本のヤフーの技術力が Google に対抗していけるのかどうか、ですね。Web2.0 に邁進するヤフーを注視していくのが面白そうです。
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