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ひさびさに書籍のレビューです。連休だからと言うことではありませんが溜めていたものを連投予定です。

『図解 すっきりわかる利益の出し方 (知的生きかた文庫)』ですが、タイトルに釣られて読んでみましたが、偽りありです。多くの読者が期待するであろう利益の出し方は載っていません。

　本書は「この企業はどれだけ利益が出ているか」を図示し、売上高や従業員平均年収などの数値をまとめて掲載ということを延々と繰り返しているだけに過ぎません。正確に言うと、1000円あたりの売上に対して原価がいくら、経費がいくら、利益がいくらという割合を示しています。また、キリンビールとアサヒビール、モスフードサービスと松屋フーズのように比較していますが、それだけです。

どうやって ABC マートは高い利益利率を出しているのか。1000円あたり202円と高い利益を出していることを書いていますが、その利益の出し方について企業努力の結果の一言で片付けます。読者が期待するのはそういうことではないと思いますけどね。

まあこれで「すっきり」わかっちゃう人もいるのでしょうけど。どの会社がどの程度儲けているのかをざっと把握するには良いのかも。