sendmail のマスカレード設定
送信側のマスカレード設定
sendmail で、メールの送信側にサーバ名がでないようにするには、マスカレードの設定をします。これにより、hoge@mail.example.com のようなアドレスで送信されていたメールが、hoge@example.com のように書き換えられます。sendmail.mc で
MASQUERADE_AS(`example.com')dnl MASQUERADE_DOMAIN(localhost)dnl MASQUERADE_DOMAIN(`localhost.localdomain')dnl MASQUERADE_DOMAIN(`mail.example.com')dnl
のように設定します。
From だけではなく、エンベロープもマスカレードするには、
FEATURE(masquerade_envelope)dnl
の設定をします。これでメールヘッダ内の Return-Path ヘッダのドメインもマスカレードされます。DNS で引けない内部のサーバ名などが出ていると、存在しないサーバとして弾かれたりスパム扱いされるので、これもぜひ設定しておきましょう。
always_add_domain の罠
FEATURE(`always_add_domain’) を設定しておくと、メールの宛先にドメイン名が無くても、勝手に補完されます。自ドメインの他アカウント宛に送信するときは便利です。(このような宛先には送信できないクライアントも多いです。)しかしこれが曲者で、補完されるドメイン名はマスカレードされません。
たとえば hoge 宛のメールは hoge@mail.example.com のようにサーバ名が入った形になつてしまいます。
受信側もマスカレードするには
MASQUERADE_AS の設定は、送信側にのみ有効です。これを受信側に対してもマスカレードさせるには、sendmail.mc で
FEATURE(`allmasquerade')dnl
を追加する必要があります。これで宛先が hoge だけの場合でも、マスカレードされたドメインが附加されて、hoge@example.com 宛になってくれます。
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