RPM の Summary/Description の国際化
rpm コマンドで -qi オプション(-q --info)で情報を表示させると、日本語環境では日本語の Summary とDescription が表示されます。インストールされていないパッケージは、rpm -qip hoge.rpm としてこの表示を確認できます。
自分で RPM を作成する場合、spec ファイル中の Summary および %description でロケールを指定して、日本語の情報を入れることができます。
Summary: This is the "HOGE" software. Summary(ja): これは「ホゲ」ソフトウェアです。 …… %description Hoge is a poorful toolkit for UNIX. %description -l ja 「ホゲ」は UNIX で動作するパワフルなソフトウェアツールキットです。
上記のように Summary(ja) と %description -l ja を指定します。%description(ja) ではありません。日本語の情報だけでなく、英語の情報も入れておきましょう。日本語圏でしか使われないようなソフトウェアであっても、サーバの設定の都合上、日本語で表示できないことがあるからです。
spec ファイルを作ったら、パッケージを作成しなくても、rpm -qi --specfile で確認可能です。
ちなみに、Red Hat や Fedora 謹製の RPM は、SPEC ファイルに記述がないのに日本語で情報を表示します。これは rpm コマンド自体が gettext を使って情報を取得しているからです。この場合の日本語情報は、/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/redhat-dist.mo の中に含まれています。
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