UFJ・MTFGの信託統合交渉の中止仮処分が取消に
asahi.com の記事から。住友信託銀行に提訴され、UFJ と 三菱東京フィナンシャルグループ(MTFG) の信託銀行の統合交渉中止の仮処分が出ていましたが、今日東京高裁で仮処分が取り消しになりました。
これにより、MTFG・UFJ の統合交渉が一気に進展すると思われますが、住友信託銀行も裁判で争うのは必至です。しかも、仮処分取消の理由が、
理由として、UFJ と住友信託との間で締結された基本合意書の独占交渉義務を定めた条項について法的拘束力を認めたものの、「信頼関係はすでに破壊され、協議の継続は不可能」と判断した。
ということなので、UFJ の契約違反については認められたので、UFJ 側が損害賠償を支払うことまぬがれないでしょう。その額ですが、住友信託が支払う予定だった 3000億の2割ということで 600 億円とも言われますし、株価の暴落分だとも言われます。しかし、その程度では住友信託銀行は、三菱信託・UFJ 信託連合に勝てるようにはなりません。今後はりそなの信託部門を買う可能性もありますし、距離を置いている三井トラストホールディングスと合併して三井住友フィナンシャルグループ入りしなければならない可能性もあります。
MTFG としては、UFJ を吸収できなければ、シティグループなどの外資系の買収ターゲットにされかねないため、この統合は賠償金を払ってでも成立させるでしょう。そういえば、統合後の新名称は、三菱UFJになるそうで、やはり東京銀行の名前は消えてしまうのですねえ。
追記
NIKKEI NET の記事によると、住友信託銀行は最高裁に不服申し立て手続きを行なうそうです。
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