印刷できない(はずの)政治資金収支報告書が印刷できてしまう
スラッシュドット ジャパンの印刷できない(と主張している)政治資金収支報告書、WEBで公開というストーリーより。 政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書というものが総務省のサイト上で公開されています。しかし、閲覧には専用のヴューア(プラグイン)が必要で、印刷や保存はできないということになっています。
しかし、このプラグインを呼び出している部分のパラメータには、
<PARAM NAME="EnabledPrintbar" value="0">
という部分をソースから読み取ることができる。この値を 1 に変えるだけで印刷できてしまうとの報告があります。しかも、Proxomitron などプロキシサーバで値を変換した場合には、不正なリクエストをサーバに送信したわけでもないので、不正アクセス禁止法に問われることもないでしょう。
Proxomitron を使う方法以外にも、アドレスバーにスクリプトを打ち込んで印刷ボタンを表示して印刷する方法があります。アドレスバーに打ち込んだスクリプトはクライアント上で実行されるので、こちらも不正アクセス禁止法には該当しないでしょう。
まあ、こんな感じで印刷するための抜け穴がたくさん見つかってしまったわけです。まあ「印刷できない」などと言われた瞬間に、多くの人が予想したことでしょうけど。これはセキュリティホールを利用したものでも、バグをついたわけでもありません。そもそも「印刷できなくする」意図が分かりません。わざわざ印刷させないようにするのは、政治資金収支報告書を堂々と公開できない理由があるのではと勘ぐられても仕方ないでしょう。やましいことがなければ、不便なプラグインなど用意せず、PDF などで公開すればいいのですから。
コメントはまだありません
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.