XG の MIDI ファイルとサウンドカード
その昔、XG 音源を使って MIDI で曲を作ったり、聴いたりしていたことがあります。当時使っていた音源内蔵シンセは大きいので、実家に置きっぱなしにしています。いまでも時々 MIDI ファイルを再生したくなるのですが、Windows についてくるソフトウェア音源では、全くと言っていいほどチープな音しか出ず、きれいに再生されません。
その理由として、ソフトウェア音源が XG 規格に対応していないということがあります。
XG 規格は YAMAHA の独自規格なのですが、Windows に搭載されているのは、GS という Roland の規格だからです。どちらも GM という共通規格を拡張したものですが、GM は音色数も少なく、実際には使い勝手が悪いので各社とも独自拡張しているわけです。
で、Windows PC で、外部 XG 音源を使わずに XG の MIDI ファイルを再生するには、次の2パターンが考えられます。
- YAMAHA のソフトウェア音源をインストールする
- YAMAHA のチップを積んだサウンドカードを増設する
しかし、以前 YAMAHA のソフトウェア・シンセサイザーを入れたところ起動しなくなったという苦い経験があります。しかも、YAMAHA はソフトウェア・シンセサイザー単体の販売を終了してしまったようです。というわけで今回はサウンドカードを探してみました。
ところが、数年前はたくさん見かけた YMF-754 や YMF-744 という YAMAHA のチップを積んだサウンドカードは、いまでは全く見ることができません。先日秋葉原に行く機会があったので2時間掛けて探しましたが、ジャンク品でも見かけませんでした。
しかしヤフオクには、結構出品されているみたいで、HOONTECH の DIGITAL-XG Gold というサウンドカードを入手できました。これは YMF-754 を積んでいるほか、4 チャンネルで、光デジタル入出力端子もついています。附属の CD-ROM からドライバを入れるのに苦労しましたが、最新のドライバをダウンロードしてインストールしたところ、無事に認識しました。
やはり数年前のカードだけあって、WAV や MP3 を再生するといまいちな感もありますが、MIDI の再生はだんぜん改善されました。外付けハードウェア音源に比べると、高音域のキラキラ音やクリスタル系の音が汚いのですが、それ以外はかなり良い感じです。費用対効果としては文句なしの買い物でした。
ともあれ、XG の MIDI ファイルを手軽に再生できる環境が無くなりつつあるのは寂しい限りです。XG のサイトも閉鎖されてしまいましたが、XG 規格自体はこれからも継続していくそうなので、YAMAHA にはもっと XG の普及に頑張って欲しいですね。
General MIDI
津田ふみかの日記「XG の MIDI ファイルとサウンドカード」でXGに対応した…
トラックバック by GrayRecord — 2004-10-19 15:43
上記のドライバのサイトがつながらなくなってます。
http://www.hoontech.de/download/soundcards.html#xg
から同じモノがダウンロードできると思います。
コメント by fumika — 2005-04-11 00:38