Firefox で日本語ドメインの .com / .net が punycode で表示される理由
Firefox では、日本語ドメインのサイト(http://日本語.com/ など)のアドレスをアドレスバーに打ち込んでも、http://xn--wgv71a119e.com/ のように punycode に変換して表示されます。
これは Firefox が国際化ドメイン(IDN)に対応していないのではありません。例えば http://日本語.jp/ にアクセスするとアドレスバーに正しく表示されています。
同じように .org や .info でも日本語のまま表示されますが、.com, .net のときは xn--~ になってしまいます。これにはセキュリティ上の理由があって、国際化ドメイン名の表示が有効なトップレベルドメインに説明されています。
特定の TLD で IDN の表示を有効にするには、その関係レジストリが利用可能な文字を記載したポリシーを発行、維持していることが条件となります。それらの文字に同形異義語が含まれる場合、異なる個人や団体によって酷似したドメインが登録されるのを防ぐ方法がそのポリシーで明記されていなくてはなりません。
このようなポリシーが必要になるのは、国際化ドメインで使える各国の文字には似た文字や記号があり、紛らわしい文字を使ったドメインを登録し、悪用される恐れがあるためです。.jp, .org, .info,等の gTLD ではIDN がきちんと表示されるのはポリシーがきちんと定められてい維持されているからです。
Firefox の設定変更
一応、Firefox の about:config で .com と .net の IDN 表示を有効にする方法があります。network.IDN.whitelist.com や network.IDN.whitelist.net の値を true に変更します。ただしセキュリティリスクを伴うためお薦めできません。
逆に、他の IDN を punycodeで表示したければ、network.IDN.whitelist.~ の値を false にします。network.enableIDN を falseにするとすべての IDN は無効になり punycode で表示されます。
例えば network.IDN.whitelist.xn--zckzah を false にすると、国際化トップレベルドメインのテストサイトであるhttp://例え.テスト/ にアクセスしたときに、punycode で表示され http://xn--r8jz45g.xn--zckzah/ のようになります。
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